32年後の日本社会では「愛国」のメッセージが定席を得た。自信を持てと叱咤(しった)し、廃れゆく義理人情や勤勉性を嘆くのはいいが、周辺への敵意をあおるばかりの、粗雑で乱暴な言辞も多い。
32年以后的日本社会,“爱国”的理念得以稳固。拥有自信和叱咤于世界、哀叹逐渐荒废的义理人情和勤勉性都无所不可,然而一味地煽动对周边的敌意,使得混杂和粗暴的言辞也颇多。
島国には、大海に漕(こ)ぎ出す進取の気性も根づきうる。一方で、水平線の先に思いが至らねば、自分の都合とモノサシだけで考えやすい。異なる民族や文化には尊大になるか、妙に卑屈になりがちだ。
在岛国,向大海扬帆进发的性情也极可能根深蒂固。另一方面,如想及水平线的尽头,又极易以自己的状况和标准去衡量。对不同民族和文化非但不会尊大,反倒容易变得奇怪的卑怯。
心の中の「島」が大きすぎると、海外旅行のたびに「やだねえ、同じ地球なのに」とぼやくことになる。祖国への誇りや愛情は国際人たる必要条件だが、そういうものは、ほどよく、賢く持ちたい。
心中的“岛”如果太大,海外旅行时便会不满地嘟哝“很可恶啊,明明是同一个地球却…”对于祖国的自豪感和热爱之情是成为国际人士的必要条件,但是,这样的东西,还是希望能够适度、明智地持有。
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