「弘法筆を選ばず」と言うけれど、能筆で知られる弘法大師は、実際はよく筆を選んで使い分けたようだ。残した一文の中に「能書は好筆を用ふ」とあって、使う筆を細かく説いているそうだ。筆を選ばず、は神格化された人ならではの俗諺(ぞくげん)らしい。
俗话说“善书者不择笔”,然而事实上以书法见长的弘法大师却是根据场合选择所用的毛笔。他在一篇文章中写道“书法家用好笔”,并详细地描述了自己使用的笔。不择笔,似乎是用来形容被神化了的人的俗语。
▼そして、こちらも書の世界では神のような人である。4世紀中国の王羲之(おうぎし)は「書聖」と呼ばれ古今随一の書家とされる。名のみ知られて真筆は一つも現存しない、書道史上の伝説の巨人だ。
书法界确实有这样一位如神一般的人物。公元4世纪中国的王羲之就被尊称为“书圣”,是古今首屈一指的书法家。然而只闻其名,他的真迹没有一张留存于世,可谓是书法史上传奇人物。
▼その作品の精巧な模本(写し)が、先ごろ日本で見つかった。良質な模本は世界でも10点前後しかないといい、専門家らは「世紀の発見」と興奮さめやらない。遠い昔、遣唐使らによってもたらされたものだという。
前段时间在日本发现了他作品的精装摹本。可以说好的摹本全世界也不过10本左右。这真是让专家们兴奋不已的“世纪大发现”。据说这本摹本是很久以前日本遣唐使带回的。
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