本音を語って、誰も傷つけない。87歳で亡くなった丸谷才一(まるや・さいいち)さんはスピーチも名人で、それだけをまとめた本がある。悪口を一つ入れたら十か二十ほめるそうだ。ただし、作中の風刺に迷いはなかった
▼代表作『女ざかり』の主人公は大手紙の女性論説委員。早々に「新聞の論説は読まれることまことにすくなく、一説によると全国の論説委員を合計した数しか読者がゐないといふ」の一節がある。当方、新刊では噴き出したが、論説に身を置く今は戒めの言葉でもある
▼代表作“妙龄女”中的主人公是一家大型报社的女社论撰稿委员,作品在开场不久,便有一段早早地直截了当叙述道,“报纸的社论还真的很少阅读,有一种说法认为,读者也就只有全国社论撰稿委员合计人数那么多”。本人在读到这本新书的此处时,忍不住大笑不止,可到了置身于社论撰稿工作的今天,这番话也就成了我的醒世警句了。
▼洒落(しゃれ)たユーモア、博識を駆使して随筆、評論、翻訳と広く手がけた。「日本文学の中心には和歌があり、その中心は天皇の恋歌(こいか)」と説く。独特の旧仮名遣いも、40年前の歌論『後鳥羽院(ごとばいん)』から始まった
▼驾驭精彩的幽默和渊博的知识,广泛地参与随笔,评论和翻译。他说“在日本文学的中心是和歌,在和歌德中心是天皇的恋歌”。在40年前的歌坛《后鸟羽院》就开始使用独特的旧假名。
[1] [2] 下一页 尾页