您现在的位置: 贯通日本 >> 学习 >> 天声人语 >> 正文
2008年02月01日「天声人语」中日对照

论坛讨论地址:

http://www.kantsuu.com/bbs/dispbbs.asp?boardID=121&ID=165399&page=1

あぶない食べ物の筆頭といえば、古来フグだろう。美味なだけにあきらめきれず、フグは食いたし命は惜しし、となった。江戸期の俳人蕪村もそのくちだったか、〈河豚(ふぐ)汁のわれ生きてゐる寝覚めかな〉と詠んでいる

 
说起危险的食物,自古以来河豚位居首位吧。正因其美味使人欲罢不能,便有了“想食河豚肉,又怕丢了命”的说法。江户时期的俳句诗人芜村也偏好这口,咏叹道“吾饮河豚汤,梦醒且能活?”。


 
その河豚汁を、ギョーザと言い換えねばならないような事態である。正確には中国製冷凍ギョーザ。農薬の混入したのを食べた人たちが、中毒の症状を訴えた。千葉と兵庫両県で、3家族の10人がめまいや嘔吐(おうと)、全身のしびれに襲われた

 
然却发生了必须将河豚汤换说成饺子的事件。确切地说,是中国制冷冻水饺。食用了混有农药饺子的人们,诉诸出现了中毒反应。在千叶及兵库两省,3个家庭的共10人发生晕眩、呕吐、全身麻木的症状。


 
うち3人は一時重体に陥った。「スーパーに並ぶ食品で命の危険にさらされるとは思いもしない」と息子が死に瀕(ひん)した母親は憤る。ほかにも不調の訴えが相次いでいる。こんなことでは昔のフグなみに、口に入れるのが「肝試(きもだめ)し」になってしまう

 
其中一家3口一度生命垂危。“根本没想过陈列在超市里的食品,会置人面临生命危险”,爱子濒监死亡边缘,其母愤慨填膺。其它也有人在不断申诉着。如此状况,视同从前的河豚一样,入口就是在“试胆量”了。


 
人件費の安い中国は、今や「世界の工場」と呼ばれる。だがその産品に、輸出先の国で逆風が吹きつのっている。残留農薬や有毒物質の混入など、消費者を逆なでする問題が後を絶たないからだ

 
如今中国以低廉的人工费,被称作“世界工厂”。然而要退产品回出口国的声音却越来越大,因为残留农药及含有毒物质等,触怒消费者的问题接连不断。


 
笑えない話を、中国人ジャーナリストの莫邦富(モー・バンフ)さんが本紙に寄せていた。江蘇省の農婦が農薬を飲んで自殺を図った。病院に運ばれたが、命に別条はなかった。なんと農薬が「偽農薬」だったからだという。粗悪な品が出回る社会を象徴するような悲喜劇だろう

 
中国记者莫邦富为本刊寄送过使人欲笑不能的稿件。江苏省一名农妇饮农药自杀,被送往医院,却没有性命之忧。感叹农药竟然如此之“假”。这是象征了假冒伪劣产品倍出之社会的悲喜剧吧。


 
おりしも中国は、日本の正月にあたる春節が近い。帰省者を迎え、家族がそろって、湯気の立つ水餃子(ギョーザ)に舌鼓を打つのが習わしだ。おいしいものを笑顔で食べたい。その思いに、国の違いなどないはずである。

 
此时的中国正值春节,相当于日本的新年。当地的习惯是迎接归来亲朋、举家同欢,香甜品味热腾腾的水饺。想要快乐的品尝美味,这种愿望该是不分国界的。

文章录入:贯通日本语    责任编辑:贯通日本语 

相关文章