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2007年11月25日「天声人语」中日对照

作者:eva_0323  来源:贯通论坛   更新:2007-11-26 10:30:47  点击:  切换到繁體中文

 

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渡り鳥の飛来で知られる宮城県の伊豆沼と内沼を先ごろ、寒波の厳しかった日に訪ねた。低い空から湧(わ)くように雪が降り、末枯(すが)れた野山を白く染めていた。水面は寒々と波立っている。土地の人によれば、例年より早い冬景色らしい

宫城县的伊豆沼和内沼,因候鸟飞来越冬而闻名,前些日子,我顶着寒风拜访了这两处。飞雪似从平地涌起般,为整个山野披上了银装。水面上泛着冷冷地粼波。听当地人说,今年的冬天比往年来得更早。

ハクチョウは優美だが、列をなして飛ぶマガンは感傷を呼びさます。古来、雁(かり)とも、かりがねとも呼び習わされてきた。二つの沼への飛来は、今月初めに計6万羽を超えたそうだ。遠くカムチャツカなどから渡って来るマガンの8割強が、ここで翼を休め、春を待つ

鹅是优雅的,与之相比,列队飞行的大雁却总能感染人们的伤感。自古以来,人们便习惯称大雁为雁或是雁音。听说本月初飞至伊豆沼和内沼的大雁,估计有超6万只左右。其中的8成是来自遥远的堪察加半岛的候鸟,它们在此收翼憩休,等待着春天的到来。

〈今日からは日本の雁ぞ楽に寝よ〉。弱いものへの慈しみを詠むことの多かった江戸期の俳人、小林一茶は、けなげな旅をねぎらった。現代人にも共通する思いだろう。だが「楽に寝られる」所は、減り続けているのが実情らしい

“今日开始便是日本雁了,安心无忧地入睡吧。”其作品多为怜弱惜小内容的江户时的俳句诗人——小林一茶,曾作诗吟颂了大雁们那颇有气势之旅。想必现代人也有共鸣吧。然而,现实却是“安枕无忧之地”,正在日益减少。

かつては、関東などにも分散して冬を越していた。しかし開発で自然が損なわれ、伊豆沼周辺に集中するようになった。「ここの飛来数ばかり増えるのは、望ましいことではないのです」と、現地を観察して13年の嶋田哲郎さん(38)は言う

以前的话,候鸟也会分散在关东等地栖息越冬。然而环境的开发却始自然遭罪,它们渐渐集中到了伊豆沼一带。在实地观察有13年之久的岛田哲郎(38岁),这么说道:“徒增飞越此处的候鸟数,可不是我们所期待的呀。”

13年前は2、3万羽だった。いまや2倍を超す。日の出を待って一斉に飛ぶ「総立ち」は、感動的でもある。とはいえ、ほかの越冬地の環境悪化が背景にあるのなら、喜んでばかりもいられない

13年前,飞越至此的只有23万只左右。现在已是数超2倍。等待日出后,那展翅齐飞的“整体出动”,实在是令人感动不已。但是这样的感动,如果映射出的是其他越冬地环境恶化的事实,那么体会到的不止是那份喜悦之情了。

秋の空に飛来する雁は、古くから、懐かしい人の消息をもたらす使いだとされてきた。手紙のことを「雁書(がんしょ)」と呼ぶのは、それゆえだ。ひと冬のねぐらに事欠くのでは、風流の使者たちに申し訳がない。

横贯于空的秋雁,向来是被喻作带来故人的消息的使者。书信被称之为“鸿雁传书”,也是语出于此。对于今冬没能让其有个安枕之处,我们在此向风流的使者抱以深深的歉意。

 


 

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