论坛讨论地址: http://www.kantsuu.com/bbs/dispbbs.asp?boardID=121&ID=155564&page=1 兵庫県の但馬地方で農業を営む奥義雄さん(72)から、今年はキンモクセイの花が遅かったと便りをもらった。電話で聞くと、身近な自然を観察しながら、長く日記をつけてきた方だという。 在兵库县但马地区从事农业的奥義雄来信说,今年丹桂花的花期推迟了。笔者打电话问及此事,才知道原来长期以来他一直边观察身边的自然环境边坚持记日记。 いつもなら9月19日ごろから甘い香りが漂うのに、今年は気配がなかった。あきらめかけた10月3日にやっと匂(にお)ってきた。ここ35年で、これほど遅いのは初めてという。「酷暑の影響でしょうか。自然の歯車がおかしい」と案じておられた。 据说,若在往年到了9月19号的时候,丹桂花的甜腻香气便会在空中飘散,而今年届时却仍闻不到花香。直等得几乎绝望了,才终于在10月3 号那天闻到了丹桂飘香。奥義雄还说,这是近35年来丹桂花开得最晚的一次。“是因为酷暑的原因吗?大自然变化的规律都乱套了啊。”笔者听出了他的担忧。 9月の残暑も記録的だった。暑さだけではない。雨無しの日が長く続き、降れば滝のように叩(たた)きつける。そんな、「渇水か豪雨か」の二極化も著しい。自然の歯車の、もろもろの変調の背後に、地球温暖化の不気味な進行が見え隠れしている。 9月份的“秋老虎”也甚于以往。异常的不仅是炎热高温天气。本来持续多日不见滴雨的天气,一旦降雨就如瀑布般倾盆直下。如此这般,要么干旱要么暴雨,便是9月份出现的的极端气候。在自然规律种种异常变化的背后,隐约可见气候变暖的恶劣影响正在扩大。 その温暖化が、米国の前副大統領アル・ゴア氏へのノーベル平和賞で、くっきり輪郭を現してきた。もうだれも目を背けられないという焼き印が押された。氏は「伝道師」を自任して啓発を続けている。今回の受賞は、その評価を超えて、世界に「今すぐに行動」を求めた鐘の音でもあろう。 美国前副总统阿尔.科尔获得的诺贝尔和平奖,使气候变暖问题更加具象化,更加明确了全球变暖问题已成不容忽视之课题。科尔以“传教士”自居,一直不懈努力呼吁人们重视环保问题。科尔此次的获奖,已超出了对他本人所作贡献的评价,该是敲起了“立刻行动起来”的警世之钟吧。 「上農(じょうのう)は草を見ずして草を取る」という言い習わしがある。良い農夫は雑草が芽を出す気配を知って摘み取る、の意味だ。「中農は草を見て草を取り、下農は草を見て草を取らず」と続く。 俗话说“聪明农夫未见草知除之”。意思是说“有经验的农夫能防患于未然除杂草於未发芽之时”。接下来的两句是“平庸的农夫见诸草而除之;蠢笨农夫虽见草亦不除之”。 温暖化に対し、私たちに「上農」の聡明(そうめい)さはなかったようだ。せめては「中農」の愚直さで向き合わないと、地球は危うい。下農にはなるな――キンモクセイの遅咲きは、自然の鳴らす、ひそやかな鐘とも聞こえる。 看来,针对气候变暖问题,我们并不具备“聪明农夫”那样的先见之明。但我们至少应该心怀“平庸农夫”那样的愚钝耿直面对环保问题,若非如此地球将不保朝夕。我们切不可成为“蠢笨农夫”!丹桂花的花期推迟,虽声微音弱亦是大自然向我们敲起的警钟。 |
2007年10月16日の「天声人語」
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