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2007年10月02日の「天声人語」

作者:未来215  来源:贯通论坛   更新:2007-10-12 7:59:48  点击:  切换到繁體中文

 

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一頭の鹿が自分の姿を水に映して、立派な角(つの)にうっとりしていた。そこへ突然、猟犬が現れた。森へと逃げたが、自慢の角が枝にからまって邪魔をする。命からがら逃げのびた鹿は、「美しいものはしばしば仇(あだ)になる」と悟ったという。

一头小鹿正在孤芳自赏自己那倒影在水中的美丽的犄角。冷不防,一只猎狗蹿了过来。小鹿逃向了森林,但它引以为傲的犄角却钩住了树枝妨碍了继续逃跑。险些丧命的小鹿幡然醒悟到“外表美丽的东西也会成为累赘,有时反受其害”。

 古い寓話(ぐうわ)の一節である。鹿を自民党に置き換えれば、見栄えばかりの「角」はもう結構、といったところか。きのうの福田首相の所信表明からは、前任者の掲げた大きな政治理念が消えていた。広げた風呂敷は小さめで、「低姿勢」という国民へのおわびが包んであった
  

    这是很久以前的一则寓言故事中的一段话。倘若把小鹿换成自民党的话,估计会感叹,已经受够了虚有其表的“犄角”了吧。昨天,福田首相的施政演说中,没有了前任者高竖的夸夸其谈的政治理念。少了许多大吹大擂的气势,更多的是向国民致歉的谦逊与低调。

 安倍さんがうっとりした「美しい国」はひっそり看板を下ろし、憲法改正も所信表明から外れた。官邸を飾る書も「凜(りん)」から「和」に変わった。福田さんの「バランスと調整」を象徴する一文字である。

    安倍所心驰神往的“美丽的国度”的招牌被悄然摘下,施政演说中也避而不谈宪法修改案。装饰首相官邸的书法作品也 从“凛”换成了“和”字。这是象征福田首相的“平衡与调整”的一个文字。

 淡々、飄々(ひょうひょう)が持ち味だろうし、自分の言葉に酔うのは禁物だ。とはいえ首相の演説は、総務部長のそれとは違う。平たい言葉の羅列では、せっかく風呂敷から取り出した「希望と安心」も国民の胸には響かない。

    淡泊,飘逸也许是福田之本性,但他从来都不会沉迷于自己的言辞中。况且,首相演讲毕竟有别于总务部长之演说。那些平淡无华的长篇大论,就连煞费苦心准备的“希望和安心”之愿也没能引起国民的共鸣。


 古川柳に、身上をつぶしながら風流を捨てられない様を揶揄(やゆ)した〈売家と唐様で書く三代目〉がある。総裁選を争った3代目の麻生さんを「粋な唐様文字」に例えるなら、福田さんはさしずめ「楷書(かいしょ)の首相」か。端然としてまじめ。だが人臭さや迫力には乏しい

    谷川柳作品中,曾嘲讽那些虽当尽万贯家产但仍不舍弃风流的人是 “祖父创业,孙子挥霍”(富不过三代)。若是把争夺总裁大选的第三代--麻生比喻成“漂亮的唐様文字”的话,那么目前而言福田姑且算是个“楷书风格的首相”吧。方正严谨,谦逊有礼却缺乏人情味和动人的气魄。

 昨日の演説で、その楷書ぶりを再認識した人も少なくあるまい。手堅さは買うにしても、首相が「そつのない総務部長」では国民は寂しいそのうち独自の「角」が生えてくるのだろうか

      在昨日的施政演说中,再次领教到他那股楷书风范的人也不在少数吧。尽管以稳健踏实的作风赢得了人心,但倘若首相只是个“处事圆滑没棱没角的总务部长”式的人物,那么国民未免又会觉得美中不足。不知福田在今后的日子里会不会长出独具特色的“犄角”来。

PS: 划线部分有待探讨。


 

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