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2007年04月17日の「天声人語」

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 保険金などの多額の不払いがわかった生命保険各社へ、問い合わせや苦情が殺到している。不払いは計約25万件、総額284億円にのぼる。これはまだ、氷山の一角にすぎないそうだ。

 已查知拒付险金等大笔赔款的各家生命寿险公司,纷纷遭到投诉和咨询。拒付保单约25万份,总额达到284亿日元。据说这也不过是冰山之一角。


 保険会社が売るのは安心だ。「大樹」「堂堂人生」「生きるチカラ」……。各社の広告には頼もしげな商品名が並ぶ。だが、売るときだけ熱心で支払いは頬被(ほおかむ)り、では看板に偽りありだ。

 
保险公司售卖的就是“放心”。“大树”、“堂堂人生”、“生存力量”……。各公司广告上比比皆是貌似很可靠的商品名。但是销售时热情高涨、赔款时冷嗔慢待,如此说来招牌也是掺了假的。


 これを一字で表すなら、「欺」ではないだろうか。漢字研究の白川静さんによると、「欺」の「其」は四角い大きな仮面、「欠」は人が前に向かって声を出している形という。二つを組み合わせて、仮面を付けて人をだます意味に使われるようになった。広告は偽りの仮面かと、疑いたくもなる。

 
用一个字来表示,这就是“欺”吧。从事汉字研究的白川静女士说过,“欺”中的“其”如一张四方形的大面具,“欠”是人朝前发出声音的形状。两种意思组合起来,常用来形容“戴着面具骗人”。不禁让人怀疑难道广告确是伪造的面具吗?


 気骨の経済人を好んだ作家の城山三郎さんは、「もう、きみには頼まない 石坂泰三の世界」で、戦中、戦後に第一生命社長を務めた石坂を描いた。のちに経団連会長となり、歯に衣(きぬ)着せぬ物言いで高度成長期の財界を率いた。城山さんは人物にひかれ、小説の題に、煮え切らない蔵相に石坂が投げつけた言葉をつけた。

 
喜爱有气节之经济人士的作家、城山三郎先生在《不再信任你 石坂秦三的世界》中描写了战争期间、其后担任第一生命寿险公司社长的石坂。他后来担任团联会长,以直言不讳、脚踏实地的作风率领金融界渡过了高度成长期。城山先生被他所吸引,并以他讽刺优柔寡断的财务大臣的话为小说命题。


 経済活動に志がともなっていた時代が終わった――3月に城山さんが亡くなったとき、五木寛之さんは、朝日新聞に寄せた追悼につづった。そんな時代の、顧客を軽んじる企業のトップに、城山さんが心ひかれるとは思えない。

 
经济活动伴随志向意图的时代已经结束---3月份城山先生逝世时,五木宽之先生通过朝日新闻表达他的追悼之情。不认为城山先生是被那个时代、菲薄顾客的企业高层所吸引的。


 各社の幹部は、「もう、きみには頼まない」という石坂の叱責(しっせき)が聞こえているだろうか。不払いの後始末だけは、頼まれてもらわなくてはなるまいが。

 
各公司的干部们也听到石坂“再也不会信任你”的斥责声了吧。拒付赔款所导致的结果,难道不正是会失去顾客的信任吗?

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