论坛讨论地址: http://www.kantsuu.com/bbs/dispbbs.asp?boardID=121&ID=89952&page=1 飼っていた猫が死んだとき、物理学者の寺田寅彦は詞を書き、曲も付けて童謡をつくった。「三毛のお墓に雪がふる/こんこん小窓に雪がふる/炬燵布団(こたつぶとん)の紅も/三毛がいないでさびしいな」在家猫死去时,特理学家寺田寅彦亲自作词作曲谱写了童谣。“三毛墓前下着雪花/小小的窗台被雪覆盖/ 就连暖炉前的红色棉被/也因三毛的消逝而寂落”。 甘い感傷を享楽できるのはなぜだろう、と寅彦は考えた。人間と違って、猫との思い出には「いささかも苦々しさのあと味がない」からだと思う。それは「彼らが生きている間に物を言わなかったためであろう」と随筆につづっている。 为何会带来甘甜的感伤呢,寅彦这样想着。与人类的不同,和猫的记忆中“没有一点不愉快”。在随笔中还继续写道“那是因为他们一生都没有留下片刻言语吧”。 寅彦に愛された猫は幸せだったろう。だが物言わぬままガス室に送られる多くの犬や猫を思うと、苦い後味ばかり残る。救出劇で有名になった徳島市の「崖(がけ)っぷち犬」は引き取り手も決まり、まずは一件落着となった。しかし一つの美談に隠れるように、全国で犬9万匹、猫24万匹(04年度)が命を絶たれている。 被寅彦珍爱着的猫该是幸福的。但想到未留言语径直被送到瓦斯房的多数狗和猫,生中满是苦楚。因营救节目而闻名的德岛市“崖犬”找到容身之所,总算有一件事情安定下来。但在这一起美谈的背后,全国每年却有9万条狗、24万只猫(04年度)丧命。 米のセントルイスで4年前、奇跡的な出来事があった。動物管理センターのガス室に入れられた犬が、処置後に扉を開けると、なぜか元気に生きていたのだ。他の7匹は死んでいた。その犬だけが立ってしっぽを振っていた。 4年前在美国的圣路易发生过奇迹。被送入动物管理中心瓦斯房的狗,在处置完毕门被打开后,不知为何竟然活着。其它7条狗都已死亡,只有他站着摇动尾巴。 「再び扉を閉めて殺す気にはとてもなれなかった」と、取材した電話に担当者は言った。同じ町で、捨てられた動物の保護施設を運営する男性は「身勝手な人間への動物からのメッセージとしか思えない」と涙ぐんでいた。 “无论如何都不忍再将他关进毒房杀害”,负责人在电话中这样对记者说着。在同一街道负责运送动物保护设施的男子知晓后,含着泪说“这只能认为是动物传达给自私的人类的讯息”。 寅彦の猫は、あるとき4匹の子を産んだ。手を尽くして、それぞれがもらわれていったあと、寅彦は「娘を嫁がせた父」のような感慨にふける。良き思い出を残すには、責任も欠かせないのである。 寅彦的家猫曾一次产子4只。在费尽周折将小猫都送人收养后,寅彦感慨万端,“好像是嫁了女儿的父亲”。要想留下美好的回忆,应尽的责任是不可欠缺的。
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2007年02月04日の「天声人語」
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