您现在的位置: 贯通日本 >> 学习 >> 天声人语 >> 正文
2007年01月15日の「天声人語」

论坛讨论地址:

http://www.kantsuu.com/bbs/dispbbs.asp?boardID=121&ID=85106&page=1

どんなに悲惨なことが起きていても、メディアで報じられない限り、世界の多くの人々にとってはないに等しい。助けも届かない。

无论发生怎样悲惨的事情,只要媒体没有报道,对世界的大多数人来说就等于不存在。当然,援助也就无法送达。
 

NPOの「国境なき医師団」が「06年、最も報じられなかった10の人道的危機」を挙げている。まず、毎年何百万もの命を奪っている結核、栄養失調がある。それに、人々を生命の危機と恐怖に陥れているスリランカ、中央アフリカ、ハイチなど八つの国での紛争を加えた。

非营利组织的“无国境医师团”公布了“2006年十大最不受媒体关注的人道危机”。首先有每年都夺走几百万条生命的结核病和营养不良症。其次是使人民陷入恐怖及生命危机的斯里兰卡、中非、海地等八国的战事。
 

米国の3大テレビネットワークの夜のニュースは昨年、このうち5カ国での紛争は全く取り上げず、残りも合わせて72分間報じただけという。まさに忘れられた危機だ。栄養失調の新しい治療食ができても、やせ衰えた子供たちに届かない。

据说,去年美国3大电视广播网的晚间新闻,对其中5国的战事完全没有报道,其余3国加起来也只报道了72分钟。果真是被遗忘的危机啊。即使有了治疗营养不良的新食物,也无法送到瘦骨嶙峋的孩子们那里。


英国BBCテレビの記者が報道の量に関して調べた興味深い結果がある。健康へのリスクなどについてのBBCニュースの1年間の本数で、そのリスクによると見られる年間の死者数を割り、記事1本あたりの死者数を概算した。多いほど、危険の割に報道が少ないことになる。

英国BBC电视台记者对新闻报导数量进行调查,得出一个很有趣的结果。用BBC1年中报道的关于健康风险等新闻的总条数,除以被认为是由这些风险所导致的1年中的死亡人数,概算出每一条报道的死亡人数。结果是,死亡人数越多,和风险相比,报道越少。


筆頭は喫煙で約8600人、次が肥満で約7500人だった。牛海綿状脳症(BSE)に感染した牛肉を食べることによる変異型クロイツフェルトヤコブ病は05人、エイズは20人だった。喫煙や肥満はBSEに比べるとニュースになりにくい。しかし、健康への影響を考えれば、もっと報じられていい、というのが結論だった。

死亡人数位居首位的是吸烟,约8600人。其次是肥胖,約7500人。因食用感染了牛海绵状脑病(BSE、疯牛病)牛肉的克罗伊茨费尔特雅各布氏病5人,爱滋病20人。BSE相比,吸烟和肥胖难以成为新闻。然而,结论是,考虑其影响健康程度,应当进行更多的报道。
 

人々の命を脅かすものに対して、メディアは常に敏感であらねば。声なき声を、ニュースを追う者にとっての戒めと受け止めたい。

 

对于威胁人类生命的事情,媒体必须时刻保持敏感。希望新闻工作者将此“无声之声”引以为戒。

 

文章录入:贯通日本语    责任编辑:贯通日本语 

相关文章