论坛讨论地址: http://www.kantsuu.com/bbs/dispbbs.asp?boardID=121&ID=83857&page=1 「——今年は猪年であります」。昨日の年頭の記者会見で、安倍首相が干支(えと)に触れた。そして、またあの「美しい国」を持ち出し、それに向かってたじろがず、一直線に進んで行く覚悟と述べた。 “今年是猪年”。在昨天举办的新年记者招待会上,安倍首相谈到了干支。然后,又搬出了那个“美丽的国家”,表示决心朝着这个目标,勇往直前。 すぐに「猪突猛進(ちょとつもうしん)」が思い浮かぶが、猪のつく言葉には猪への厳しく皮肉な視線がある。この「猛進」は向こう見ずに突き進むことだし、「猪武者(いのししむしゃ)」は敵に向かって思慮もなく無鉄砲に突進する武者だ。なまいきでこざかしいことをいう「猪口(ちょこ)才(ざい)」もある。 我立刻联想起一个词,即“猪突猛進”,带猪字的词语大多含有对猪的深刻讽刺。“猛進”表示不看前方一直往前冲,而另外一个词“猪武者”,则指大脑不做任何思考向着敌阵乱冲乱撞的武士。人们还将不知天高地厚自作聪明的人叫做“猪口才”。 これは猪にとっては不本意な扱いではないかなどと思いつつ、東京の上野公園に出かけた。猪の剥製(はくせい)や人間とのかかわりなどを展示した国立科学博物館の「亥年(いどし)のお正月。イノシシを知る」展に、なるほどと思わせる説明文があった。 被人类这么揶揄,猪们一定是不情不愿的吧。我边想边朝东京上野公园走去。国立科学博物馆正在举办“亥年正月,教您认识猪”展览,这里展示了猪的标本以及猪与人类之间的种种。有这么一段文字,让我产生恍然大悟之感。 「実際には、イノシシは臆病(おくびょう)な生き物で、むやみやたらに突進しているわけではありません」。突進は、何かを恐れてやむなくということもあるのだろう。 “实际上,猪是一种胆小的动物,它并不是胡乱地瞎冲瞎撞”。突进,或许是因为害怕某种东西的不得已之举吧。 近くの東京国立博物館でも、干支にちなんだ「亥と一富士二鷹三茄子」展が開かれている。望月玉泉の屏風(びょうぶ)絵には、猪が萩(はぎ)の花の中に寝そべる姿が描かれている。臥(ふ)して眠る猪をさす「臥猪(ふすい)」は、亥年を寿(ことほ)ぐ意味を込めて「富寿亥(ふすい)」とも表記するそうだ。 在附近的东京国立博物馆,也正举办以干支命名的展览--“亥与一富士二鷹三茄子”。在望月玉泉的屏风画中,画着一只猪,躺在胡枝子花丛中。卧花而眠的“卧猪(fusui)”,据说也可写做“富寿亥(fusui)”,含祝福亥年的意思。 「臥猪」は、鎮めて安泰にする意味の「撫綏(ぶすい)」との語呂合わせとして使われたこともあるので、天下泰平を祈る吉祥画とみることもできるという。世の平穏は誰しもの願いだが、首相が「一直線」になることには異論も少なくないだろう。「猪首相」などとは言われないように願いたい。 “卧猪(fusui)”还被当作表示安定安泰的“撫綏(ぶすい)”的谐音词使用,因此也有人将这幅画看成是祈祷天下泰平的吉祥画。世道安稳是所有人的愿望,对于首相的“勇往直前”,应该有不少人持有异议吧。但愿不要被人称作“猪首相”。 |
2007年01月05日の「天声人語」
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