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2007年01月01日の「天声人語」

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夜更けに空を仰ぐ。雲間に、全天一の輝きをもつ恒星シリウスが青白い光を放っている。その右上にオリオン座の雄大な四辺形が浮かぶ。「オリオンは高く うたひ/つゆとしもとを おとす」。こう詠んだ宮沢賢治のふるさと、岩手県の花巻市を訪ねた。

深夜里仰视天空。在云间,整个天空最亮的恒星天狼星,散发着银白色的光芒。在它右上方的猎户座显现出壮观的四边形。吟着“猎户高,唱着/露与霜降落”探访了宫泽贤治的家乡岩手县花卷市。

 夜が明けると、薄日の差す空から、はらはらと雪が落ちていた。ほおにひとつ、またひとつ、はかなくとけてゆく。雪をかぶった小さな広場に足を踏み入れると、賢治の童話「雪渡り」の世界が目に浮かんできた。

天刚刚蒙蒙亮,有着微弱阳光的天空扑簌簌地下着雪。一片、两片,还没来得及清扫就融化了。轻轻地踏入被雪覆盖的小广场,禁不住想到了贤治的童话《雪渡》所描写的世界。

 「堅雪かんこ、凍(し)み雪しんこ」。こう言い交わしながら、人間の子どもと狐(きつね)の子たちが心を通わせてゆく。動物も人間も、一度だけの生を生きる者同士という思いが感じられる。

唱着“かたゆきかんこ、しみゆきしんこ”,小孩子与小狐狸的心意相通。让人深切地感受到了:不论是动物还是人类,都只有一次生命。
 雪で人工的なものが白く覆われたせいか、山や川と人との間に一体感が生じているように見える。悠久の自然と命ある生き物とは対照的だが、銀河系の片隅でたまたま時を同じくして巡り合ったもの同士と考えれば、交感があっても不思議ではない。

雪将所有人工的东西都覆盖上了一层白色,看起来山川,河流与人之间有浑然一体的感觉。历史悠久的自然与拥有生命的物体虽然形成了对比,但如果想想在银河系的某个角落,同一偶然的时间有相同的邂逅这样的事情,有相通的感觉也就不是什么不可思议的事了。

 賢治がかつて教えた農学校を前身とする花巻農業高校に、こんな碑文がある。「われらに要るものは 銀河を包む 透明な意志 巨きな力と 熱である」

树立在贤治曾任教过的农业学校,原花卷农业高中里的碑文这样写道:我们所需要的是包围银河  看不见的意志
   
无穷的力量及热情。

 近くには、賢治が農民や若者を指導したという建物が保存されている。入り口に、こう書かれている。「下ノ畑ニ居リマス」。賢治はもう、畑には居ない。しかし、生き物だけではなく、宇宙や大地の鼓動にも耳を澄ませた精神を、今こそ生かしたい。雪の民家の戸口に、正月飾りがきらめくのを眺めながら、賢治の居場所を思った。

在附近,贤治曾指导过的,农民,年轻人的建筑物被保存了下来。在入口处这样写道:在下面有田地。望着雪中人家大门上闪闪发光的正月饰品,我想起了贤治的住处。虽然贤治现在已经不在这里了,但是不仅是生物,宇宙,大地的跳动清晰耳朵的精神即使现在也想让它有效地发挥。

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