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2006年12月24日の「天声人語」

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歳末の混雑の中、高速道路の車が、歩くようにゆっくりと動くのが見える。街角には無数の豆電球が瞬き、どこからともなくクリスマスの歌が流れてくる。いつもながらの季節の光景だ。

岁尾的繁忙中,高速公路的车辆缓慢的类似步行的速度前进着。街中无数街灯瞬明瞬灭,四处传来圣诞节的歌声。这是每往这个季节都会有的风景。

 終戦の翌年というから今から60年前に、作家の太宰治からクリスマスプレゼントをもらった母と娘がいた。それは、ふたりをモデルにして太宰が書いた短編小説「メリイクリスマス」の載った雑誌「中央公論」だった。

距今60年前、二战结束翌年,一位母亲和她的女儿从作家太宰治那里收到了圣诞礼物——连载着以她们俩为原型由太宰治书写的小说《圣诞快乐》的杂志,《中央公论》

 小説は、主人公の笠井が東京郊外の本屋で久しぶりに娘と出会うところで始まる。娘の母親は笠井にとって「思ひ出のひと」のひとりで、成長した娘の姿はまぶしく映った。娘は、はじめは母は健在だと言うが、笠井を案内して家の前まで来た時に突然泣き出し、空襲で亡くなったと告げる。

小说里描写了主人公笠井在东京郊外邂逅了久已不见的一位姑娘。因姑娘的母亲是笠井一位“故人”,此次邂逅对他相当的震撼。笠井被告知故人仍然在世,随姑娘来到了家门前时却又得知姑娘的母亲因空袭而身亡的噩耗。

 ふたりは、母をしのんでしばらく店で飲む。居合わせた酔客が、通りを行く米兵に向かって出し抜けに叫ぶ場面で小説は終わる。「ハロー、メリイ、クリスマアス」。後味に敗戦の苦さも感じられる。

两个人怀念着那位母亲在酒馆中饮而忘返。当酒馆中醉酒的客人冲到街上对路过的美军士兵大喊着“圣诞快乐”,小说划上了句号。给人的余味也只有战败的痛苦而已。

 小説で娘の「シヅエ子ちゃん」として出てくるのが、当時18歳だった林聖子さんだ。実際には、母の富子さんは終戦から3年後に亡くなった。やがて、聖子さんは新宿に酒場「風紋」を開く。今月、45周年を迎えた。風に吹かれて姿を変えてゆく風紋のように、時代は移り変わった。「あっという間でしたね」と聖子さん。
  小说中以“志津惠子”登场的那位姑娘实际就是当时18岁的林圣子。事实上她的母亲于战争结束后3年便已逝世。不久圣子便在新宿开了间名为“风纹”的酒馆,而在这个月也是开店45周年。就像被风吹过后沙地上现出与以往不同痕迹一样,时代的变迁很快,圣子也觉得“真是转瞬而逝啊”


 60年前、太宰は着物の懐から雑誌を取り出して言った。「これは、ぼくのクリスマスプレゼント」。その時の、ひどくまじめな顔は、今も鮮やかに胸に残っているという。

60年前,身穿和服的太宰治从怀中取出那本杂志,说道,“这是我送你们的圣诞礼物”。当时那极为严肃的表情,如今也鲜明的刻于心中。

 

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