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2006年12月23日の「天声人語」

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永井荷風の日記「断腸亭日乗」には、税金に関する記述が繰り返し出てくる。税務署の指摘の細かさや厳しさについても記す。「楊枝の先にて重箱のすみをほじくるとは実にかくの如きことを謂ふなり」(『荷風全集』岩波書店)。

 在永井荷风的日记《断肠亭日乘》中,反复出现过关于征交税款的记叙。同时也指责了税务署的繁琐和苛刻。“所谓鸡蛋里挑骨头,其实更甚有之”(《荷风全集》岩波书店)。


 昭和6年の日付だから70年以上も前だが、この感想には、そう古びた感じがしない。納税は憲法で定められた国民の義務だが、いつの世にも税の悩みは尽きないのだろう。

 
该日期记载是昭和6年,现在算起已是70多年以前的事了。然而感想却依然如故。宪法中规定纳税是国民的义务,但恐怕无论到什么年代,国民对税金的烦恼都是道不完述不尽的吧。


 古代の世界では、税の徴収は厳しく行われたという。エジプトにサッカラという都市があり、紀元前2300年ごろの浮き彫りに徴税の仕方が記されている。

 
据说在古代社会,对征收税曾采取过强硬的手段。从埃及一个叫SAKARA的城市出土的浮雕中,就记载了公元前2300年的征税方法。


 
3人の租税義務者が王の税務書記の前にひざまずき、もう1人の義務者が監視人に肩をつかまれ、むち打たれてひざまずかされている。違反者が柱に縛られ、むち打たれている場面もある(シュメルダース『租税の一般理論』中央大学出版部・中村英雄訳)。

 
3名义务纳税人屈膝跪在税务官面前,另1名义务纳税人被绑住肩膀,遭受群集殴打双膝跪下。除此外,还有反抗者被绑在柱子上遭群殴的画面(《租税的一般理论》中央大学出版部·中村英雄译)。


 
こんな体罰こそないが、むち打たれる思いで税金を納めている人も少なくないだろう。その税金の取り方を議論する政府税制調査会の、就任したばかりの会長が辞任に追い込まれた。「一身上の都合」が辞任の理由だという。東京都心の格安の官舎に妻以外の女性と暮らしていたとすれば、納税する側は釈然としない。

 
虽然没有遭受如此体罚,但怀着被剥削的心情纳税之人也不占少数吧。负责讨论征税方法的政府税制调委会会长,刚刚上任就被迫引咎辞职,据说理由是“私人原因”。但如果他真的在东京都心的廉价机关公寓与妻子以外的女性同居,那么纳税公民当然不会轻易释然。


 
『国富論』で知られるアダム・スミスは、租税の原則のひとつに「公平」を挙げた。税の基本を議論し取りまとめる立場の人に、不公平感を招く優遇はそぐわない。安倍首相が事情を知っていたかどうかは分からないが、任命責任は決して軽くない。

   因《国富论》而闻名的亚当·斯密斯,例举出征税的一大原则就是“公平”。讨论汇总征税基本的立场与招致“不公平感”的优待实不相符。无论安倍首相是否知晓此情,其使命都绝对是任重道远。

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