论坛讨论地址: http://www.kantsuu.com/bbs/dispbbs.asp?boardID=121&ID=75587&page=1 口をかっと開き、人さし指を突き立てて叫ぶ。ゴマ塩ひげの口元に締まりはないものの、眉根を寄せた両の目は鋭く光る。イラクの法廷で死刑を言い渡されたフセイン元大統領の映像は、とらわれ、裁かれる元独裁者の姿を伝えていた。 猛然张大嘴巴,戳着食指吼叫,花白胡须中间的那口子,未曾有片刻的闭合,眉头紧蹙的双眼放出锐利的光芒。在伊拉克法庭被宣判死刑的原总统候赛因的这个画面,刻画了一个被拘捕的、受裁决的原独裁者的形象。 「裏切り者に死を」「帝国主義の侵略者に死を!」と叫び、裁判長を「おまえは占領者の召使だ」とののしった。左手にはイスラム教の聖典コーランを持っていた。 “去死吧,叛徒!”、“去死吧,帝国主義侵略者!”,他左手拿着伊斯兰教的圣典《古兰经》叫着吼着,还骂审判长“你是侵略者的走狗!” 約20年間、フセイン大統領の主治医を務めたというアラ・バシール氏の『裸の独裁者 サダム』(日本放送出版協会)に、大統領の執務室に掲げられていたコーランの一節が出てくる。それはガラスつきの額縁に入れられていた。
为候赛因总统当了大约20年主治医生的阿拉·巴希尔在《赤裸裸的独裁者——萨达姆》中,写了挂在总统办公室的一句古兰经。是镶嵌在玻璃框里的。 「我らが真理を掴(つか)んで虚偽にはっしと投げつければ、向うはたちまち頭を割られて……気が抜けてしまうぞ」(井筒俊彦訳・岩波文庫)。この警句的なメッセージは「大統領に面談した者の何人かに向けられたものだろう」と、バシール氏は書いている。 “如果我们抓住真理当啷一声地朝虚伪掷去,那么,虚伪马上就会头破血流……继而无声无息了。”这警句性质的语录 “是针对与总统会面的某些人的吧”, 巴希尔如是写道。 自らだけが「真理」であり、周りはみな「虚偽」であるかのようにして支配する独裁者が、圧政の罪を問われることはありうる。元大統領にも、その責任があるだろう。しかしこの裁判には、独特の据わりの悪さがある。 认为只有自己才是真理,而别人都是虚伪的。这样的独裁者,应该声讨其强权政治的罪行。原总统候赛因,在这方面,也罪责难逃。然而,这次判决有种特别的不安定因素。 形の上ではイラク人による裁きだが、イラクに攻め入り占領した米国の影がつきまとう。ブッシュ・共和党政権の苦戦が伝えられる中間選挙が間近に迫った。イラク国内向けの「独裁者への復讐(ふくしゅう)」と、米国への「イラク戦争の成果」のアピールとが入り交じり、濁りを生んでいる。
形式上,判决是由伊拉克自己决定的,但却有伊拉克侵占者——美国的阴影缠绕其中。困难重重的布什共和党政权中期选举已经迫在眉睫。这场判决,对伊拉克国内而言是“对独裁者的报复”,对美国而言是“伊拉克战争成果”的呼吁,两种因素并存,让人感觉动机不纯。 |
2006年12月07日の「天声人語」
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