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作家でイタリア文化研究家の澤井繁男さんは、あのはやり歌の「人生いろいろ」を「腎生（じんせい）いろいろ」と置き換えてもいいくらいだという。１０代から、腎臓の病に悩まされてきた。

对作家、意大利文学研究学者澤井繁男先生而言，甚至可以把那首流行歌曲《人生五味》改为“‘肾’生五味”了。他从10来岁开始，就一直被肾病折磨着。
　

「即日のうちに透析を受けなければあと二箇月の生命（いのち）ですよ」。そう言われて人工透析を始めたのは２７歳だった。その後、３４歳で腎臓移植手術、４４歳で再透析、５１歳で腹膜透析……。

“即日内如果不接受透析治疗，你的生命就只有两个月了啊！”听了这话，首次做人工透析是在27岁那年。之后，34岁时做腎臓移植手術，44岁时再次做透析，51岁时做腹膜透析……
　

昨年出版した『腎臓放浪記』（平凡社新書）に書いている。「兼好法師は、死は目の前にあるのでなく背後から迫ってくるものだと言った（『徒然草』一五五段）。私は二回ほどその死に黙殺される体（てい）で追い越されて生き残った」。ルネサンスを研究する澤井さんが、その原義の「再生」を思いつつ、自らの「いのちの再生」を見つめ続けた貴重な記録だ。

他在去年出版的《腎臓放浪記》中写道：“兼好法師说过，死不是在眼前，而是从背后逼将而来。我曾二度凭借着这无视死亡的身体跨越难关而生存下来”。这本书是泽井先生一边思考着他研究的文艺复兴之真义“复兴”，一边不停地审视自己“生命的复兴”的珍贵记录。

移植登録をしていた澤井さんへの提供者になったのは、１７歳で心臓死した見ず知らずの女性だったという。「移植対象の『臓器』は具体的な形ある肉塊から、ひとつの、たとえば神とか仏とかの抽象へと変容して、〈いのち〉になったと思う」

据说，为登记移植的澤井先生提供肾脏的是一位因心脏病死亡的素不相识的17岁女孩。“我感觉，移植对象的‘内脏器官’从具体的有形肉块幻化成一种诸如神或者佛的抽象东西，再变成‘生命’”。 澤井先生如是写道。

愛媛県宇和島市にある宇和島徳洲会病院での生体腎臓移植で、臓器売買の疑いが浮上した。愛媛県警は、移植を受けた患者らを臓器移植法違反の容疑で逮捕した。

愛媛県宇和島市宇和島徳洲会医院的生体腎臓移植过程中涉嫌内脏器官买卖事件已经浮出水面。愛媛県警方以涉嫌違反内脏器官移植法逮捕了接受移植的患者们。
　

臓器売買の可能性は、以前から指摘されていたともいう。実際に「売買」にまで至った経緯と、それを許した制度や仕組みの欠陥を明らかにして、繰り返さない手だてをとってほしい。人間を形作り、その命を支えているものが、金銭で取引されてはたまらない。

应该说，关于内脏器官买卖的可能性，以前就被指出了。希望有关部门采取措施，查清导致“买卖”的真实内幕以及允许“买卖”存在的制度和机构的缺陷，以免事件重复发生。为人类造形，并支撑其生命的东西，决不可以用金钱来交易。