论坛讨论地址: http://www.kantsuu.com/bbs/dispbbs.asp?boardID=121&ID=67343&page=1 お目当ての本を求めて古本屋に入っても、なかなか見つからない。むしろ、思いがけない掘り出し物がある。それが古本探しの楽しみと思っていたが、インターネットを利用するようになって、事情が変わった。 为购买想要的书籍去了旧书店,但怎么也找不到。反倒是无意中能弄到珍品。我想这就是寻找古书的乐趣,然而,若是利用因特网查找,感觉就不同了。 ネットで検索できる限り、世界中の古書のストックを調べることができる。先日も、35年前に出た東京裁判に関する英文の研究書を、米国の古書店から送ってもらった。仕事の面では大助かりだが、効率一本やりの本探しは、どこか寂しい。 只要网络能检索的,就能查到世界上古书的存货。前些天也让美国一旧书店寄来35年前出版的关于东京审判的英文版研究书籍。虽在工作上帮了很大的忙,但这种高效率的“一杆子中的”的寻书方式,总让人感到有些寂寞。 古本でも新刊でも、店頭での予想外の出会いがほしい。かつて国際政治学者の岩間陽子さんが、恩師の故高坂正堯氏の思い出を、雑誌「アステイオン」(96年秋号)に書いていた。 无论古本或者新刊,要的是在店头与书籍不期而遇的那种感觉。以前国際政治学者岩間陽子女士在杂志《アステイオン》中回忆她的已故恩师高坂正堯教授。 ドイツに住んでいた岩間さんが、「ミュンヘンは歴史を学ぶにはよい街ですね。趣味の良い本がとりそろえてあるような、中くらいの本屋さんがあるので、ぶらぶらしていて楽しい街です」と言うと、教授は「あなたは運を信じていますね」と答えたという。 旅居德国的岩間女士说:“慕尼黑是学习历史很不错的城市,有不少规模中等的书店,里面各类有趣的书籍齐全,一间一间地溜达,真是其乐无穷啊”。据说,听了这话,教授答道:你很相信运气啊! 高坂氏の考えは、大きな書店でコンピューター検索で調べるのが正攻法ではあるが、中くらいの本屋が好きという人は運を信じているというものだった。「すべての本を読むには、人生はあまりに短く、歴史はあまりに複雑である」と師は語ったという。 高坂教授的想法是,在大书店用电脑检索是寻书的正常途径,而喜欢规模中等书店的人是相信运气的人。“要读所有的书,人生太短暂,历史太复杂。”教授如是说。
確かに、本との出会いには運命めいたものがあるように思う。失恋、入試の失敗、親を亡くしたとき、不思議なことだが、慰めと勇気を与えてくれる本が、いつもどこからか現れる。人と同様、本との出会いも、効率では計れないものがある。
诚然,与书籍的际遇包含有命运的色彩。失恋、落第、丧亲的时候,总不可思议地会有某本书从某处出现,给予我们勇气和安慰。与书籍的际遇,也和人一样,有不能用效率衡量的东西存在。 |
2006年09月12日の「天声人語」
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