论坛讨论地址: http://www.kantsuu.com/bbs/dispbbs.asp?boardID=121&ID=62680&page=2 ワルシャワで、キュリー夫人の生家跡に行ったのは厳冬期の2月だった。雪道の先にある「キュリー夫人博物館」を巡りながら、物理学、化学と二つのノーベル賞を受けた人の幼い日の姿を思い描いた。 成人してパリの大学に学んだが、極貧状態だった。娘エーヴの『キュリー夫人伝』(白水社・河野万里子訳)に、こんな一節がある。「七階の屋根裏部屋が凍りつくこともあった……石炭の蓄えは、すでに尽きている。だが、これぐらい、なんだというのだ。ワルシャワから来た娘が、パリの冬ごときに負けてたまるか」 重ね着してベッドに入り、毛布の上にも服を重ね、その上にいすまで置いたという。苦学力行の末にラジウムの分離に成功し、科学の新しい世界を開いた。 ラジウムの製法で特許を取る道があると知らされた時、情報を独占しておくのは「科学おとぎ【御伽】の精神に反する」と断った。私利よりも公を優先する思いがしのばれる。 年々膨大な研究費を計上する現代日本では、公的研究費の不正流用が繰り返し発覚している。早大理工学術院の松本和子教授は900万円を教授名義の投資信託口座で運用していたという。 「科学には、おおいなる美がある……実験室にいる科学者は、単なる技術者ではありません。まるでおとぎ話を聞いたときのように胸を打たれて、自然現象の前で目を輝かせている子どもでもあるのです」。このキュリー夫人の言は、おおいなる美に至るには純な心が要る、とも聞こえる。白血病のため66歳で逝ったのは、1934年の7月4日のことだった。 “科学中有无限的美......在实验室里的科学家,不仅仅是个技术人员。在自然现象面前,仿佛听到童话般令人感动,其中也有充满渴望的孩子们。”这是居里夫人说的话,可以听得出,要想达到至美的境界还需要有一颗纯净的心。由于白血病,66岁的居里夫人逝世于1934年的7月4日。 |
2006年07月04日の「天声人語」
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