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2005年07月20日の「天声人語」

作者:amao  来源:贯通论坛   更新:2005-7-25 7:38:00  点击:  切换到繁體中文

 

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昨日、本紙の「朝日川柳」に載っていた一句に笑いを誘われた。〈飲んで騒いで丘に上るな知床の/さいたま市 岸保宏〉。笑いといっても、苦い笑いである。
 北海道の知床がユネスコの世界自然遺産に決まったが、単純には喜べない思いをした人も少なくなかったのではないか。先に遺産に登録された鹿児島県の屋久島や、青森・秋田両県の白神山地では、観光客の急増で汚染が懸念されている。
 世界遺産条約は、自然と文化を人類全体の宝物とし、損傷、破壊などの脅威から保護することをうたっている。日本政府が登録を推薦したということは、損傷や破壊をしないと世界に約束したことになる。
 知床では、80年代に国有林伐採への反対運動が起きた。それから今回の登録まで、長い道のりだった。数多くの人たちの力がよりあわされて、大きな実を結んだ。これからも自然を保ち続けてゆく責任は重いが、日本の自然を世界遺産という「地球の目」で見直すのはいいことだろう。
 ユネスコ(国連教育科学文化機関)を設立するための会議は、第二次大戦が終結した60年前の秋に、ロンドンで開かれた。アトリー英首相は、演説の中で「戦争は人の心の中で生まれるもの」と述べた。
 これが、ユネスコ憲章の前文の有名な一節となった。「戦争は人の心の中で生まれるものであるから、人の心の中に平和の砦(とりで)を築かなければならない」。戦争を繰り返さないため、世界の各国は互いをよく知る必要がある、との反省が込められている。知床の自然もまた、心の砦の礎になるようにと願う。

昨天本报“朝日川柳”专栏上登载的一句川柳引来了笑声。“喝呀闹呀可不要登上知床山丘哦”(崎玉市安保宏)。说是笑声,其实是苦笑。

北海道的知床已经决定为联合国教科文组织的世界自然遗产,然而,却有为数不少人高兴不起来。在先前列为自然遗产的鹿儿岛县屋久岛、青森和秋田两县的白神山地,由于游客剧增,污染令人担忧。

世界遗产条约倡导把自然和文化作为整个人类的宝物,保护其远离损坏和破坏等的威胁。日本政府申请登记的目的是向世界承诺不损坏和破坏它。

在知床地区,80年代发生了反对国有林砍伐运动。从那时始到这次登记,路途走得很长。正因为有许多的人齐心合力,才收到了巨大的成果。今后继续保护自然的责任虽然很重大,但重新用“世界遗产”这样的“地球的眼睛”来看待日本的自然,无疑是件好事吧。

为了成立联合国教科文组织,在第二次世界大战结束的60年前的秋天,在伦敦召开了会议。艾特利英国首相在演讲中说:“战争是由于人们心中产生了芥蒂”。

这是联合国教科文组织宪章序言中著名的一段:“战争是由于人们心中产生了芥蒂,因此,必须在人们的心中筑起和平的堡垒”。这段话包含了这样的反思:为了不再发生战争,世界各国需要互相了解。衷心期望知床的自然也能成为人们心中堡垒的基石。


 

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