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1.言葉とは、人生に寄り添う愛(いと)しい道連れではないか。文化庁の国語世論調査に表れた「世間ずれ」についての回答のずれをみて、そう思った。
2 この慣用句の意味を「世の中の考えから外れている」と答えた人が、10代では6割いた。本来の意味である「世間を渡ってきてずる賢くなっている」の方は、この年代では1割強だった。
3.本来の答えの方は、年かさが増すほど増え、60歳以上では6割強に達した。人生の経験を積みながら、この句を実感してゆくさまがしのばれる。一方で、この年代でも、「世の中とのずれ」と答える人が2割近くいた。
4.もうひとつ、目をひくのが、「最近の言い方」についての調査だ。すばらしい、おいしい、かっこいいなどの意味で「やばい」を使う人が、10~20代で半数を超えた。「わたし的には」「うざい」も、この年代が目立って多かった。言葉が人の道連れならば、時には揺らぎもあるのだろう。
5.「大体の見込をいふと、日本語は日ましに成長して居る。語彙(ごい)は目に見えて増加し、新らしい表現法は相次いで起り、流行し又模倣せられて居る」。民俗学者の柳田国男が、『国語の将来』(創元社)にこう書いたのは、60年余り前だった。
6.柳田は、さらに述べている。「日本語を以て、言ひたいことは何でも言ひ、書きたいことは何でも書け、しかも我心をはつきりと、少しの曇りも無く且つ感動深く、相手に知らしめ得るやうにすることが、本当の愛護だと思つて居る」。難題と自覚しつつ、愛しい日本語の未来を信じた言葉のように思われる。
1.语言难道不是伴随人生的可爱旅伴吗?看到文化厅国语舆论调查出现的针对“世間ずれ”的回答的偏离,让我如此想。
2.把该惯用句回答为“跟社会上的想法偏离”,10岁至20岁年龄段的人有60%。而回答本来意思“经受了世面变得很滑头”的,该年龄段只有10%多。
3.回答本来意思的人,随年龄的增长人数越多,60岁以上的有60%多。积累了人生的经验的同时,对该句也就越发有着真实的体会。另一方面,该年龄段的也有近20%的人回答为“与社会的偏离”。
4.另一点引人注意的是针对“最近用语”的调查。在“了不起”“好吃”“帅”等意思上使用“やばい”的人,10~30岁的人超过半数。使用“わたし的には” “うざい”(麻烦)的人在该年龄段也突出的多。如果语言真是人的旅伴,看来有时也是不固定的吧。
5.“就大体的预测来说,日语是在一天天成长着的。词汇眼见着增加,新的表达方式不断出现,被流行着或被模仿着”。民俗学家柳田国男在《国语的未来》(创元社)中写下此话是在60多年前。
6.柳田又接着写到:“用日语,想说什么都能说,想写什么都能写,而且能够把自己内心的感觉,毫不模糊地、深深感动地传递给对方,我想这是真正的对语言的爱护”。我觉得他的话是这样的意思:他认为这是很难的课题,但他仍然相信可爱日语的未来。