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手元に届いた年賀状の図柄は、多くが鶏だった。酉(とり)年だから当然だが、ひよこあり、親子あり、時をつくる様ありと、その姿はとりどりだ。
手头所收到的贺年卡的图案中,以鸡居多。今年是酉(鸡)年,所以也是情理之中的事。有小鸡雏、母子鸡、报晓鸡,林林总总,姿态各异。
都会では、鶏を飼う家はほとんど無くなってしまったが、その身近さは変わらない。栄養源の柱の一つとして卵までも提供してくれる生き物は、陸上では少ない。鶏の身近さ、なじみの深さが賀状にも映っていた。
现在,城市里已经没有人家养鸡了,但鸡给人的亲近感却丝毫未变。这样一种连蛋——已成为人类营养来源之一——也贡献出来的生物,在陆地上是不多的。就在贺年卡上,也洋溢着鸡与人的这种亲近感、亲切感。
とりどりの鶏をながめながら、「とり」で終わる言葉を思い浮かべる。しりとり、ほとり、うっとり、おっとり、ゆとり、しっとり、もんどり、かじとり、たどり、あともどり……。人生の機微に触れる「とり」たちも、少なくない。
看着各种各样的鸡(注:日语中鸡的发音为“托利”,假名写作「とり」)我心里数着以「とり」结尾的词语。しりとり(词语接龙)、ほとり(近旁)、うっとり(发楞)、おっとり(温文尔雅)、ゆとり(宽余)、しっとり(湿漉漉)、もんどり(饭筋斗)、かじとり(掌舵)、たどり(摸索)、あともどり(返回)……。可见触及人生微妙之处的「とり」也不在少数。
鶏以外の鳥が描かれた一枚に、ハトの絵があった。ピカソの作で、オリーブらしい小枝をくわえている。ピカソと同じくスペイン・カタルーニャが故郷のチェロの巨匠・カザルスが述べている。「私は、カタロニアの古い祝歌(キャロル)『鳥の歌』のメロディでコンサートをしめくくることにしています……みどりごを歌い迎えるのは鷹、雀、小夜啼鳥、そして小さなミソサザイです。鳥たちはみどりごを、甘い香りで大地をよろこばせる一輪の花にたとえて歌います」(『鳥の歌』ちくま文庫)
贺卡中有一张画的是鸡以外的鸟(注:日语中鸟的发音与鸡一样,只汉字写法不同)——鸽子。那是毕加索的作品,鸽子的嘴里衔着一根橄榄枝似的小树条。与毕加索同乡,同是西班牙·卡塔罗纳出生的大提琴巨匠卡萨尔斯曾经说过:“我曾以卡塔罗纳古老的赞美歌《鸟之歌》的旋律来结束音乐会……以歌声来迎接新生婴儿的有鹰、麻雀、小夜莺,还有鹪鹩。鸟儿们将新生儿比作给大地带来欢乐的甜美的花朵”(《鸟之歌》竹轮文库)。
カザルスは、スペイン内戦後、フランコ政権に反対して亡命した。後に、国連本部で「鳥の歌」を演奏する時に言った。「カタルーニャの鳥たちはピース(平和)ピースピースとさえずります」
卡萨尔斯在西班牙内战时因反对佛朗哥政权而亡命天涯。后来,他在联合国本部演奏《鸟之歌》时说:“卡塔罗纳的鸟儿们叫起来都是‘peace’、‘peace’、‘peace’(和平)的”。
日本の鳥たちのさえずりを、思い起こしてみた。しかし「とり」の付く言葉の時ほど次々とは浮かんでこなかった。
我想了一下日本鸟儿的啼叫声。但并不像联想带「とり」的词语时那样一个个直冒出来。
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帕布罗·卡萨尔斯 Pablo Casals (1876-1973)
杰出的西班牙大提琴演奏家。四岁开始学钢琴,十一岁改学大提琴,二十三岁举行第一次独奏音乐会,在以后遍及二十来个国家的旅行演出生涯中,每年都要举行二百五十次以上的音乐会。
后筹建巴塞罗那交响乐队,亲任指挥。1950年起在法国边境的普拉德举办巴赫古典音乐节,后又在波多黎各举办卡萨尔斯音乐节。
他的演奏风格极其自然,线条纯净,乐句完美,音色情绪变化无穷,格调高雅。他为许多作品灌制的录音成了以后几代演奏家们公认的楷模。他对大提琴演奏艺术贡献甚大,赢得了全世界音乐家的尊重,公认他是“大提琴史上的帕格尼尼”。