贯通会员翻译讨论作品,仅供参考,如果想参与讨论请登陆论坛天声人语版块。 「むすめふさほせ」の「む」は寂蓮法師の〈むらさめの露もまだひぬ……〉。そうやって小倉百人一首を覚えた人も多いだろう。最初の1字だけで下の句がわかる7首である。 正月らしい伝統的な遊びがすたれがちの中、かるた取りはまだ健在だ。この遊びにかぎっては、若い頃から鍛えてきたおばあちゃんが一番強かったりする。あるいは、学校で習ったばかりの孫が健闘することもあるかもしれない。 かるた競技の日本一を決めるクイーン位決定戦で8日、史上最年少のクイーンが誕生した。中学3年の楠木早紀さんだ。こちらは遊びとは次元が違う。「畳の上の格闘技」といわれる壮絶な札の取り合いである。 突き指などはもちろん、骨折をすることもあるらしい。記憶力は当然として反射神経、それに全身を使う運動能力も必要とされる。以前、競技を追ったテレビのドキュメンタリーを見たことがある。歌を読み上げる人が言葉を発する前に反応してしまう世界らしい。発語直前、息を吸う音を聞き分けてのことだという。 いまのようなかるた競技を考え出したのは明治のジャーナリスト黒岩涙香だといわれる。ちょうど100年前の1905年元日に「小倉百人一首かるた早取秘伝」を新聞に発表した。五目並べやかるた競技の「改良」に熱中している父を思い出しながら息子の菊郎氏が記している。完成された芸術や遊びに興味なく、最も軽んぜられた小種目に打ち込んだ人だった、と。 かるた競技は世紀を超えて生き延び、白熱するスポーツになった。涙香も本望か。
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2005年01月10日の「天声人語」
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