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昨日の夜明け前、神戸には冷たい雨が降っていた。大震災が起きた午前5時46分、人々は傘を広げ、あるいはぬれたままで追悼のろうそくを持ち、目をつむった。
昨日黎明,神户下了场冷雨。在大地震后的上午5点46分,人们撑着伞,或就那样淋着雨拿着哀悼的蜡烛,闭上眼睛默默祈祷。
あの日、被災地には、隣に寝ていた子や、階下にいた母、父を失い、きょうだいや友を火に焼かれた数多くの人々がいた。それから、10年が過ぎた。
那天,在受灾区有很多人失去了睡在旁边的子女,在楼下的父母,被火烧死的兄弟姐妹和朋友。那段往事距现在已经10年了。
神戸は、来るたびに街並みが整い、高層ビルが目立つようになった。表向きは傷跡はあまり見えない。しかし、人々の内に刻まれた傷は見えにくい。あの日、幾多のきずなが断たれる一方、支援する人たちとの間には新しいきずなが生まれていった。膨大な喪失と、思いがけない実りとが入り交じったような独特の空気が、この街にはある。
每次来神户,都惊讶于它那干净整齐的街道,高楼大厦。从表面根本就看不出残痕。但是,已刻在人们内心的伤痕是看不见的。那天,虽然有很多的纽带被割断了,但另一方面与前来救援的人们又建立起了新的纽带。就在这条街上,充满了巨大的丧失和预想不到的收获这样交错的独特空气。
あの日、1本足の支柱がへし折られて倒壊した高速道路があった。造り直されたその区間の辺りを走っていた昼前、思いがけず、虹を見た。それは六甲山系を背にして、神戸の街の上に七色の弧を架けていた。もとより偶然には違いないが、街と人々のこれからを祈りたくなるような大きさと高さがあった。
那天,有一条高速公路因一跟支柱被压断而倒塌。上午经过重建的那段地方时意外的看见了彩虹。那彩虹以六甲山脉为脊梁,在神户街上方架起了七色弧线。虽然是偶然,但是它的高度和大小,似乎想要祝福这个城市和人们的未来。
「ここで/家の形が/人の形が/形という形が/壊れてしまった」。神戸在住の詩人・季村敏夫さんは、震災後に、こう記した。昨日、季村さんは語った。「10年後の今日は、いわば、始まりです。あれから10年かけて、ようやく、先に向かうとっかかりが、私の中にも築かれたような気がしています」
旅居神户的诗人・季村敏夫在地震后,曾写下[在这里/家的形状/人的形状/有形的东西/都被破坏掉了]。昨日,季村先生说,[10年后的今天,可以说又是一个开始。从那时起花费了10年,总算找到了向前前进的头绪,我心里也感觉有了方向]。
冬の虹は間もなく消えた。しかし人と街は残る。そして、人は限られた命を生きる。記念の日は、それを改めて思う時でもある。
冬天的彩虹很快就消失了。但是人和城市还在。而且,人在有限的时光中生存。所以,在纪念日里就会再次想起往事。