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2004年12月27日の「天声人語」

作者:jianxion…  来源:贯通论坛   更新:2005-1-31 8:06:00  点击:  切换到繁體中文

 

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 ドイツ文学者で本紙の書評委員でもあった種村季弘さんが亡くなったのは、暑い頃だった。昨日、書評委員が薦める今年の3点が載った。「編集長敬白」で、種村さんが候補の一つを早々と担当者に告げていたと知り、年の終わりに、この人に触れたいと思った。

德国文学专家、本报的书评委员种村季弘先生是在炎热的季节里去世的。昨天,报上刊载了书评委员推荐的今年的3本书。读了《总编敬白》,得知种村先生早早地就将侯选书之一告诉了经办者。在这年终之际,我想来谈谈这个人。

 自著や編、訳書などの題から熟語を抜き出し、つないでみた。悪魔の黒い錬金術の夢が器怪な影法師と怪物で奇想の迷信となり無気味な綺譚を逸脱して永久機関としての温泉と遊星の漫遊する展覧会の迷宮。

我从他的创作以及编辑、翻译著作的书名中抽出些熟语,罗列了一下。恶魔的黑色炼金术之梦里古怪人影和怪物的奇想迷信逃出恐怖奇谈永久机关的温泉与游星漫游展览会的迷宫。

 幻想と異端への愛の呪文のようだが、近年は「徘徊(はいかい)老人」としても知られた。それは都市という巨大な迷宮と人との間柄を考える旅だったとも見える。

有点像对幻想和异端的爱的咒语,不过近年来他又以“徘徊老人”而闻名。那也可看作是他探索都市这个巨大的迷宫与人的关系之旅。

 『江戸東京《奇想》徘徊記』(朝日新聞社)には、アスファルトを一枚めくると、隠れていた地層が次々に姿を現すと書いた。「ポストモダン臭一色(しゅういちしょく)になった東京にも江戸や明治の名残が汚れた残雪のように顔をのぞかせている」

在《江户东京〈奇想〉徘徊记》(朝日新闻社)中,他写道,只要翻开一层柏油路面,隐藏其下的地层就会纷纷上场。“即使在一片超现代色彩的东京也能一窥江户以及明治的遗风如弄脏了的残雪似的脸”。

 73年の田村隆一との対談「変貌(へんぼう)する都市」で述べた。「地名というのは追憶の糸口です……地名が次々に変えられていくのでは、永遠の現在みたいになってしらけちゃうわけで、こんな困ることはない」。翌年の田村の「詩人のノート」の一節が、今は、送る言葉のように響く。「落ちる/水の音 木の葉/葉は土に 土の色に/やがては帰って行くだろう……『時が過ぎるのではない/人が過ぎるのだ』」

73年,他在与田村隆一的对话《改头换面的都市》中这样谈论道,“地名是追忆的线索……地名不断地改变就不会像永远是现在这样乏味”。次年田村所写的《诗人的笔记》中的一节,现在听来就像临别赠言。“滴下去/水的声音  在树叶上/树叶在土上 不久就将归于/泥土的颜色  ……‘时间并未过去/过去的是人’”

 相当前、深夜の酒場のカウンターで種村さんを見かけた。迷宮の怪人は、暗い止まり木で悠然とくつろぐ怪鳥のようにも見えた。

许久以前,我在深夜的酒馆吧台上看到过种村先生。这个迷宫里的怪人,看起来就像是一只悠然停息在栖木上怪鸟。



 


 

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