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2004年12月26日の「天声人語」

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 半月ほど前のことだ。住宅街の坂道の電柱に張り紙を見た。居なくなったペットを飼い主が捜す手配書かと思ったが、それは飼い主の方を捜していた。

那是大约半个月以前的事了。我看到住宅区坡道旁的电线杆上贴着一张纸。心想大概是主人寻找丢失了的宠物的启事吧,可一看却是找宠物的养主的。

 

  コピー用紙らしい白い紙に印字してあった。通りすがりで、文面はよく覚えていないが、近くの建物の下にじっとうずくまって動かない猫(だったかと思う)が居る、という。飼われていたペットと思われるので、心当たりの方は連絡を下さいとあり、携帯電話らしい番号が並んでいた。

一张复印用的白纸,上面印着红字。因只是路过瞄了一眼,内容没怎么记住,好像是写着附近的房屋下蹲着一只一动也不动的猫(记得好象是猫)。那猫看起来像是被豢养的宠物,因此知情者敬请联系,下面写像是手机号码似的数字。

 

   張り紙は、寒さの中で震えている姿を想像させた。保護してくれた人が居るようだが、張り紙が早く飼い主の目に触れるようにと願った。その後2、3度、坂を通ったが張り紙は無くならなかった。

张贴的启事,让人联想起那猫在寒风中瑟瑟发抖的模样。虽然似乎是得到了某人的保护的,到还是希望那主人早一点看到那张启事。之后,我又有2、3次经过那段坡到,启事仍未消失。

 

    日々、寒さが募る。都会では捨てられるペットが数多いが、張り紙のも、それだったのか。地域の住民が協力しあって世話する「地域猫」の活動も聞くが、好き嫌いが分かれるペットが、街路で安住するのは、なかなか難しい。

天,一天天地变冷了。在城里,被丢弃的宠物不在少数,寻主启事也是如此吗?听说有了小区的居民大家出力照顾“小区猫”的活动,但因人喜恶而分的宠物要在大街小巷安居下来,仍非易事。

 張り紙のことを忘れかけていた時、死んだ猫のクローン猫を飼い主が手にしたとのニュースが米国から流れた。そこまでして、命の連続を追い求めることには、強い違和感がある。クローン猫は、姿形はそっくりでも、生きてゆく時間が元の猫とは異なる新しい命だ。しかし、ペットに死なれた時のつらさもよく分かる。

就在我快要忘记那个启事的当儿,从英国传来了养主获得了已死了的猫的克隆猫的新闻。追求生命的延续竟到了那样的程度,给人一种强烈的不协调的感觉。克隆帽尽管其外表惟妙惟肖,但它是生存时间与原先的猫不同的新的生命。不过,由此也能理解其痛失宠物时的伤心。

 

   ふと気になって、あの坂へ行った。張り紙は、消えていた。飼い主が見つかったのか。それとも、張り出した人があきらめたか、あるいは――。張り紙の跡を確かめながら、見知らぬ小さな命の行方を思った。

心念一动,我又去了那坡道。贴着的启事,不见了。养主找到了吗?还是贴的人灰心了?竟或是——?我盯着那启事所留下的痕迹,心里猜想着那不曾谋面的小生命的去向。



 

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