通勤や旅行など、日々利用する電車。その車体の横側に書かれたカタカナの意味って気になったことありません? 『クハ』『モハ』『クモハ』『サロ』『サハ』…。あの文字列って、いったい何?
上班、旅行等,我们每天都在用电车。大家有没有注意过写在车体一侧的片假名的意思呢?『クハ』『モハ』『クモハ』『サロ』『サハ』…这排文字到底什么意思?
「あのカタカナは、電車の構造や用途を示す記号です。たとえば、運転室付きの車両は『ク』、モーター付きの車両は『モ』、運転室とモーターの両方が付いている車両は『クモ』、運転室付きやモーター付きの車両の間に編成されるのが『サ』。カタカナの先頭1~2文字は、電車の構造を区分しているんです」とは鉄道博物館の内田康弘さん。
“这些片假名是表示电车构造和用途的记号。例如,带驾驶室的车辆记号为『ク』,带发电机的车辆记号为『モ』,驾驶室、发电机都有的车辆记号为『クモ』,不属于两者的车辆被编为『サ』。片假名开头的1-2个文字区分电车的构造。”铁道博物馆的内田康弘先生如是说。
モーター付きの『モ』はわかるけど、『ク』とか『サ』って…?
带发电机的『モ』可以理解,但『ク』和『サ』源于…?
「モーター付き車両(モ)に『ク』っついて走る。『ク』ォントロール(コントロール)する車両…など、『ク』の由来には諸説あります。『サ』については、電動車(モ)の間に『サ』し込むことが由来のようですね」(同)
“附着在有发动机的车辆上(モ)跑;控制(コントロール)车辆…关于『ク』的由来有各种说法。而关于『サ』,则据说源于插在电动车(モ)之间。”(同上)
注:日语中“附着”一词为「くっつく」,第一个假名为『ク』。
控制为「クォントロール」(=コントロール)插入为「差し込む」,第一个假名为『サ』。
では、『ク』や『モ』以外の『ハ』や『ロ』の意味は?
那么,『ク』、『モ』之外『ハ』、『ロ』的意思是?
「『ロ』や『ハ』などのカタカナは、用途による区分を表しています。たとえば、『ロ』はグリーン車で、『ハ』は普通車。これは、かつて1等『イ』、2等『ロ』、3 等『ハ』と、等級制を採用していた時代の名残で、1969年に等級制は廃止されましたが、現在でも特別料金を徴するグリーン車を『ロ』、普通車を『ハ』としているんですよ」
“『ロ』和『ハ』等片假名表示用途上的区分。比如,『ロ』是Green车,『ハ』是普通车。这是1等『イ』、2等『ロ』、3等『ハ』之类等级制度时代的残留。1969年等级制度被废除,但现在仍称征收特别费用的Green车为『ロ』,称普通车为『ハ』。”
なるほど。つまり、『クハ』は運転室付き普通車。『サロ』はモーターも運転室もないグリーン車ってことなんですね。さらに寝台車『ネ』(寝るに由来)、食堂車『シ』(食事に由来)、郵便車の『ユ』(郵便に由来)、さらに鉄道職員用の事業用車『ヤ』(役人に由来)など、用途を区分する記号は多数あるそうだ。
原来如此。也就是说,『クハ』就是带驾驶室的普通车。『サロ』则是既没发电机也没驾驶室的Green车。以此类推,寝台车『ネ』(来自「寝る」)、食堂车『シ』(来自「食事」)、邮政车『ユ』(来自「郵便」),还有铁路职员用的事业用车『ヤ』(来自「役人」)……貌似区分用途的记号有很多。
ところで、これらのカタカナが使われ始めたのって、いつごろのこと?
话说,这些片假名是从什么时候开始使用的呢?
「日本に鉄道が開通した明治時代初期には数字のみで区分していましたが、様々な車種が登場するにつれ、数字だけでは車両の管理や分類が難しくなりました。そこで、明治末に国鉄が車両称号規程を制定。車種が増加するごとに改正を加えて整理したんですよ」
“日本铁路开通的明治初期,只是用数字来区分,但随着各种车种的出现,只用数字很难对车辆进行管理、分类。于是,明治末国铁制定了车辆称号章程。随着车种的增加进行了修改整理。”
明治末ということは、かれこれ100年ほども前…。一見意味不明な『クモハ』にも、奥深き歴史があったんですねぇ。とりあえず明日の通勤時に、車両形式をチェックしてみます!
明治末,也就是距今大概100年前…乍看上去不明所以的『クモハ』中也有着深奥的历史呢。明天上班时姑且试着确认下车辆形式!
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