ヒマラヤの未踏峰だったマナスル(8163メートル)には日本人が世界で初めて登頂した。8千メートル峰をめざす計画は、戦後まもなく今西錦司氏ら京大グループが着手した。目標を決めるのに若手が資料を集めた▼マナスルは資料がなかった。写真もなく、山の形さえわからない。だが今西はマナスルを選ぶ。若手らが「この山は何もわからへんのに。あきませんよ」と驚くと、こう言ったそうだ。「わからへんから、やるんや」▼
日本人在世界上首次登上了喜马拉雅山的处女峰--马纳斯卢峰(8163米)。战后不久,今西锦司等京都大学登山队员们就着手制定攀登8千米高峰的计划。为了锁定目标,青年们收集了资料。马纳斯卢峰没有资料。照片也没有,连山的形状都不得而知。但是今西选择了马纳斯卢峰。青年们惊讶地说:“对这个山咱们可是一无所知呀。不行吧。”据说今西答道:“正因为一无所知,所以才要登啊。”
伝説ともいえる逸話は、登山に限らず「開拓者魂」というものをよく表していよう。とはいえ未知の領域を手探りで進む難路は並ではない。金星軌道に入り損なった探査機「あかつき」も、その困難に跳ね返されたといえる。成功の栄誉と失敗のリスクは、当然ながら正比例する▼
近乎传说的逸闻很好地表现了所谓的“开拓者精神”,这不限于登山。话虽如此,探索未知领域的险途却非同小可。未能进入金星轨道的探测器“晓”号可说也被其困难挫败。成功的荣誉和失败的风险当然成正比。
かけた費用は250億円。巨額を無駄にしたのか、せめて将来への糧にできるのかは、今後の宇宙航空研究開発機構しだいとなろう。国の台所がきしむ時代、この手の予算は微妙な世論の背中に乗っている▼
耗资250亿日元。是让巨额资金付诸东流,还是至少能够作为将来的前车之鉴,则要看今后航天研究开发机构如何应对了。在国家财政窘迫的时代,这种预算处在微妙的舆论的风头浪尖。
ずいぶん前になるが、ねむの木学園の宮城まり子さんにこんな話を聞いた。「ロケット打ち上げに失敗した時、記者さんから電話があったの。『膨大な浪費をするなら福祉に使って』と談話を取りたかったらしいのよ。私が『チャレンジに失敗はつきもの。冒険心を無くさないで』って言ったら、その人、困っちゃって」▼
老早以前的事儿了,从合欢树儿童福利院(ねむの木学園)的宫城Mari子女士那里听到这么一个故事。“火箭发射失败时,一位记者打来电话。好像想让我说‘浪费庞大的资金,还不如用于福利事业。’我说:‘挑战就会有失败。不要丧失冒险精神。’结果那人很不好意思。”
台所は厳しいが、開拓者魂への応援旗は掲げ続けたい。太陽系大航海がうたわれる時代。長い目を持たずには見えないものが、あるに違いない。
财政是很严峻,但是应该继续高举大旗为开拓者精神助威。被讴歌为太阳系大航海的时代。肯定不乏没有长远眼光则看不到的东西。
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