カステラや金平糖など、和の空気をまとう渡来品は多い。童謡「ちょうちょう」の元歌はスペイン民謡、「むすんでひらいて」の作曲者はフランスの思想家ルソーだという
长崎蛋糕(castella蛋糕)以及金平糖等散发着大和气息的舶来品很多。据说,童谣“蝴蝶”的原曲是西班牙民谣;“拉拉手,再松开”的曲作者是法国思想家卢梭。
▼『日本の唱歌』(講談社文庫)からさらに引くと、〈小ぎつねコンコン、山の中〉の「小ぎつね」はドイツ民謡だ。詞は〈草の実つぶして、おけしょうしたり〉と可愛らしく続くが、元の大意は「こらキツネ、ガチョウを返さねえとズドンとやるぞ」と趣を異にする
▼更深入地查一查《日本的唱歌》(讲谈社文库出版)就会发现,<小小狐狸铿铿叫,山中嬉戏蹦又跳>的这首“小狐狸”原来是德国的民谣,接下来的歌词也很可爱,<咬碎草籽来打扮>。原来(歌词)的大意是“小狐狸,要是不还我大鹅,就铛地给你一枪”,趣味完全不同。
▼さて、「あおげば尊し」の原曲が、どうやら19世紀に米国で作られた「卒業の歌」だとわかった。日本では明治期、文部省で詞を合議して小学唱歌集に載せたというが、出自は「唱歌最大の謎」とされてきた。ちなみに先の文庫本は、作曲は日本人とする説を紹介している
▼现在弄明白了,一首“感谢师恩”的原曲原来是19世纪美国的“毕业歌”。据说这是日本在明治年间由文部省作词并编入小学生唱歌集的,它的出处一直被认为是“歌集中最大的谜”,因此,前面提到的文库版本中的介绍一直沿用曲作者为日本人的说法。
▼謎を解いたのは米英民謡に詳しい一橋大名誉教授、桜井雅人さん(67)。欧米の古い教科書や賛美歌を探るうち、1871年に米国で出版された歌集に同じ旋律を見つけたという
▼破解这一谜底的是精通英美民谣的一桥大学名誉教授樱井雅人先生(67岁)。据说,他在寻找欧美旧版教科书以及赞美歌时,发现了1871年美国出版的歌集中有相同旋律的歌曲。
▼ただ、友との別れを惜しむ原詞には、歌の味わいを決める「わが師の恩」「身を立て、名をあげ」の句がない。日本版はどうも、国家が期待する人間像を紛らせたようだ。唱歌自体、西洋文化を学ばせる国策だった
▼只是表现与朋友依依惜别之情的原歌词里没有决定歌曲意味的“我师之恩”、“立身扬名”的句子。看样子是日本版中掺杂了国家期待的人物形象。小学生唱歌本身(在当年)就是向西方文化学习的国策。
▼だんだん歌われなくなったのは、この創作部分ゆえと聞く。門出の場で教師が恩を売り、立身出世を強いるのはまずいと。ごもっともだが、歌の故国が判明した今、これはアメリカンドリームの奨励と解釈し直したい。厳かな曲調といい、若者の背中をドンと押すには悪くない。
▼后来渐渐地不唱了的原因听说就在于创作部分。因为有人认为在学生即将离开学校之际,教师宣传师恩,强求(学生)立身扬名,这不太好。尽管这有一定的道理,可是在判明了歌曲故乡的今天,应该对此重新给以解释:这是对于实现美国梦想的奖励。无论是从庄严的曲调上来说也好,在年轻人的后背上用力推一把并没有坏处。
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