▼イチロー選手との対談で、映画監督の北野武さんが礼を言っている。「大リーグの憧れの選手を目の前に引きずり下ろしてくれたというか、ものすごい高級車があって、今までは見るだけだったけれど、ある時その車の後ろに乗せてもらえた感じなんだよ」
▼在和一郎选手的对话中,电影导演北野武致谢说,“大联盟所憧憬的选手就站在我的面前吗?有一辆非常豪华的高级轿车,虽然到现在也是只是看看,但在某一时刻让我坐在那车的后面,就是这种感觉”。
▼日本人宇宙飛行士の功績も似ている。共に大気圏を飛び出し、「見るだけだった」世界に浸った人も多かろう。「天井がすーっと壁になった」(毛利衛(まもる)さん)、「美しい地球をよりよい姿で次世代に」(山崎直子さん)など、日本語で持ち帰った体感は貴い。
▼日本宇航员的功绩也是相似。一起飞出大气层,很多人沉浸在“过去只能看”的世界中。“天空成了穿透的墙壁”(毛利卫先生),“把地球更美丽的样子留给下一代”(山崎直子女士),用日语讲述归来后的感觉真是难能可贵。
▼過去7人の日本人を乗せた米国のスペースシャトルが、75万人に見送られて最後の旅に出た。30年、135回に及ぶ飛行は外国人にも開かれ、宇宙を近づけた。しかし、翼のある軌道船を使い回すシステムは複雑すぎた。
▼过去七位日本人乘坐的美国阿特兰蒂斯号航天飞机在75万人的目送下踏上最后的旅程。30年、135次的旅行也对外国人开放,让人类接近宇宙。但是,随意驱使有翼轨道飞船的设计太过复杂了。
▼コロンビア、チャレンジャー、ディスカバリー、アトランティス、エンデバー。就役順に「高級車」を並べれば、乗員もろとも失われた古い名二つが澱(おり)のように胸に残る
▼哥伦比亚号、挑战者号、发现号、亚特兰蒂斯号、奋进号。如果按照服役顺序将这些【高档车】排成一排,失去所有乘客的两个古老名字像沉渣一样留在了人们心中。
▼冷戦下、青天井の予算で国威を託されたアポロ計画と違い、シャトルは財政の重力にさらされ続けた。事故で費用は膨らみ、打ち上げ実績は年50回の目標に遠い。退役は超大国の衰えと無縁ではなかろう
▼冷战时期,美国制定了阿波罗计划,希望借以航空预算来宣扬国威。但与此不同,航空飞机一直加重着财政的负担。事故导致费用暴增,发射的实绩和每年50次的目标相差甚远。它的退役和超级大国的衰弱也并非毫无关系吧。
▼地上は難題にあふれ、国を挙げて天空の覇を競う時代でもない。ただ、国際協力の場としての宇宙開発はつないでおきたい。選ばれし者の目を借りて、青い惑星と国境線のない大陸を遠望する。そんな習慣が人類に求められる。
▼地面的众多难题还难以解决,再加上如今又不是举国争夺天空霸权的时代。但是,希望今后能继续国际合作性的宇宙开发。借助那些被选出的宇航员们的眼睛,远眺蓝色的星球和没有国界线的大陆。人类企盼能够养成这样的习惯。
中日对照