英国首相だったチャーチルはノーベル賞をもらっている。政治家だから平和賞と思われがちだが、長大な「第二次大戦回顧録」で文学賞を射止めた。国家存亡の非常時に首相に就任した1940年5月10日、深夜のベッドでの感慨をこう記している。
英国首相丘吉尔曾获得诺贝尔奖。人们会认为因为他是政治家,所以获得的当然是和平奖,其实他是靠他的那篇名为“第二次大战回忆录”的鸿篇巨制摘得文学奖桂冠。在国家面临生死存亡的非常时期就任首相的1940年5月10日那天的深夜,躺在床上的他记录下了以下的这段感慨。
「過ぎ去った人生のすべては、ただこの時、この試練のための準備にすぎなかったという気がした」。ときに65歳。戦端は開かれ、ヒトラーは欧州を席巻しつつあった。命運の尽きかけた英国を、このリーダーの不退転の信念が救うのは歴史の示すところである。
“我发现,人生所经历过的一切,仿佛只是为了这一刻,为了这一次考验而作好的准备”。时年65岁。战争已经爆发,希特勒席卷了整个欧洲。正如历史所显示的那样,这位领袖决不退缩的信念拯救了行将走向命运尽头的英国。
野田首相が年頭の会見でチャーチルを引き合いにしたのも、いまの国難と不退転を重ね合わせてのことだろう。災害に加え、国の借金はとうに危険水域にある。社会保障は揺らぎ、このままでは日本は根腐れしかねない。
野田首相于年初的会见中作出了效仿丘吉尔的表现,恐怕也就只是在国难当头与决不退缩两个方面同先人是一致吧。除了自然灾害以外,国家的借款早已进入了危险的水域,社会保障发生了动摇,如此下去极有可能腐蚀日本的根基。
野田さんの思いもチャーチルの就任時に引けは取るまい。だが数々の演説で民衆を率いた名宰相と違い、胸に届くものが乏しい。きょうからの通常国会、まずは施政方針演説で、どれだけ言葉を響かせられるだろうか。
尽管野田的想法并不比就任当时的丘吉尔逊色,但与这位在多次演说中鼓舞引领民众的著名宰相不同的是缺乏鼓舞人心的东西。从今天开始通常国会就要召开,首先进行的施政方针演说中不知道会有多少掷地有声的话语。
もっとも自民党にしても、「偽りの政権に終止符を」などと解散を叫ぶばかり。国会は荒れ含みといい、貧寒ぶりに昨今は議会制民主主義そのものへの失望が膨らんでいる。
然而,从自民党来看也只是一味地叫嚣,“结束伪劣的政权”。无论是国会上出现的混乱也好,贫寒交迫的现状也罢,对于民主主义议会制的失望正在日渐膨胀。
きょうはチャーチルの47回目の命日になる。享年90の辞世の言葉「もうすっかり、いやになったよ」は最後のユーモアでもあったろう。同じ言葉が政治への嘆き節となって口にのぼる。そんな日本ではやりきれない。
今天正好是丘吉尔去世47周年纪念日,“我已经彻底地厌倦了”享年90岁辞世时的这段话语可说是他最后的幽默。同样的话语成了对于政治的悲哀咏叹调而经常挂在人们的嘴边,如此之日本实在是无法忍受。
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