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2007年10月07日の「天声人語」

作者:心のふる…  来源:贯通论坛   更新:2007-10-12 8:03:35  点击:  切换到繁體中文

 

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美食家の北大路魯山人はマスを好んだ。「素人目には一見似たものではあるが、味からいえば鮭(さけ)より鱒(ます)の方がはるかに優(まさ)る」と書く(「星岡(ほしがおか)」昭和7年10月号)。茶漬けにした汁が「とても鮭の及ぶところではない」そうだ。

 

美食家、北大路鲁山人好食鳟鱼。他写道:“在外行人眼里,鳟鱼和鲑鱼看似相同,然而,从味觉上来说,则要比鲑鱼好吃得多”(《星冈》昭和710月号)。听说,用作茶泡饭的鳟鱼汤汁“是鲑鱼遥不可及的”。

 

「味覚は体験に学ぶほかなし」とする魯山人が今に現れたら、この不思議なマスをどう料理しただろう。東京海洋大の研究チームが、ヤマメの両親にニジマスを生ませてみせた。

 

鲁山人认为“味觉只能通过体验而学得”,倘若他现身今世,那么他将如何对下面这条不可思议的鳟鱼进行烹饪呢?东京海洋大学研究所让一对真鳟父母生出了虹鳟娃娃。

 

生殖にかかわる特殊な細胞をニジマスから取り出し、ヤマメの稚魚に入れる。すると、オスの稚魚はニジマスの精子、メスは卵を持つヤマメに育ち、かけ合わせたらニジマスができた。代理の親から生まれた魚だ。

 

从虹鳟体内取出与生殖有关的特殊细胞,再将之植入(雌雄两只)真鳟幼鱼体内。这样一来,雄性真鳟幼鱼长大后便带有虹鳟精子,雌性真鳟幼鱼则怀有虹鳟卵子,让这两条真鳟成鱼交配后就生出了虹鳟娃娃。即代理“父母”所生的鱼。

 

研究者は「5年後にはサバからマグロを」と語る。世話のしやすい小型魚に大きな魚を生ませれば、養殖は安上がりとなる。いっそメダカで狙ってほしいが、近縁であることが「手品」の条件らしい。ヤマメとニジマスほどではないものの、サバとマグロも近い。

 

研究人员称,“5年後将让青花鱼生出金枪鱼”。若能让容易照料的小型鱼生出大鱼来,那养殖成本就会降低。有人干脆想用青锵来实现这一目标,但两种鱼必须是近亲,这似乎是此项“魔术”的条件。青花鱼和金枪鱼的血缘也很亲近,虽然其程度不及真鳟和虹鳟之关系。

 

魯山人は、なぜかマグロには冷たかった。「まぐろそのものが下手ものであって、もとより一流の食通を満足させる体(てい)のものではない」と断じている。トロを出され、親はサバなんです先生と講釈を聞けば、ひっくり返るに違いない。

 

鲁山人不知何故讨厌金枪鱼。他断言:“金枪鱼本身就是下等货,根本就不是能够满足一流美食家的那种料”。倘若向魯山人呈上金枪鱼肥美的腹部,并解释“先生,它的父母是青花鱼”,那么先生听后一定会惊讶不已的。

 

魚に強弱はあっても上下はない。サバにすれば、マグロの脂身がこうまで珍重されるのは解しがたいことだろう。何をうまいと感じるかは人それぞれだが、多数派の好みで魚の価値が決まり、その序列を科学までが追いかける。なるほど「陸の都合」は全能だ。

 

鱼虽有强弱之别却无上下之分。对青花鱼来说,想必它也难以理解为何金枪鱼的肥肉会如此受人们所珍视。以何种食物为美味,那是因人而异的,但是,鱼的价值由大多数人的喜好而决定,它的排序甚至连科学也要争着干预。“陆地人类为了自己的方便”真是无所不能啊。


 

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