您现在的位置: 贯通日本 >> 学习 >> 天声人语 >> 正文
2007年04月10日の「天声人語」

论坛讨论地址:

http://www.kantsuu.com/bbs/dispbbs.asp?boardID=121&ID=102028&page=3

〈砂あらし 地(つち)を削りてすさぶ野に 爆死せし子を抱きて立つ母〉。学徒兵として東京空襲を体験した歌人、岡野弘彦さんの新しい歌集「バグダッド燃ゆ」に収められている。

 
“风沙席卷尘土 荒野凹凸不平 母亲怀抱被炸死的孩子 孤独杵立”。这是作为实习兵亲历东京空袭的诗人、冈野弘彦先生新诗集《燃烧的巴格达》中所收录的一段。


 フセイン元大統領の銅像が倒され、バグダッドが陥落して、きのうで4年が過ぎた。だがイラクは安定せず、内戦のような泥沼の状態が続く。6万ともいわれる市民が死んだが、最大の犠牲者は、岡野さんも詠んだ子どもたちではないかと思う。

 
前总统侯赛因的铜像被推倒、巴格达沦陷,到昨天已过去4年了。但伊拉克局势仍不稳定,“内战”泥潭的状态还在持续。据报道战争中已有6万平民死亡,但最大的牺牲者就是冈野先生诗中也提到的孩子们吧。


 空爆で死傷した子どもや家族を追ったビデオジャーナリストの綿井健陽(たけはる)さんは、「破片が命を奪う」と言う。爆弾の金属片や、こなごなに飛び散るコンクリートが頭や体に突き刺さる。それが命を奪い、障害を残して子どもの未来を台無しにしてしまう。

 
追踪报道在空袭中死伤的孩子其及家属的录影记者、绵井健阳先生形容说“碎石丧人命”。炮弹金属碎片和水泥石块等四处飞溅,刺穿人体和头部,夺走性命,留下伤残,断送孩子们的未来。


 戦火はさらに、子どもの柔らかい心を容赦なくえぐる。先ごろ東京で、イラクの子らが描いた絵が展示された。攻撃されたモスクから逃げる人が川に落ちていく。負傷者が運ばれる絵には、「これが私の生活です」と書いてあった。

 
战火更毫不留情的伤害孩子们弱小的心灵。之前在东京展示了伊拉克孩子们的绘画。清真寺被攻击,慌乱逃亡的人们一个个跳落河里。一幅运送伤者的绘画上,还写着“这就是我们的生活”。


 血なまぐさい日常がもたらす心の傷を思うと暗然となる。平穏な日が戻っても、傷はいつまでも残る。訓練を受けた米兵でさえ、心的外傷のため、帰国後に暴力的になったりする者が後を絶たないのだ。

 
想到日常在血腥中煎熬受伤的心灵,不禁黯然伤神。即使生活恢复平静,伤痛也永远无法抹去。连受过训练的美兵,也因精神创伤回国后不断引发暴力事件。


 岡野さんは、東京空襲のあと、多くの犠牲者を荼毘(だび)に付した。中には子どもの死体もあった。つらい体験にイラクを重ねた。「死んだわが子を抱く母親ほど悲痛な姿はない」。悲しみを繰り返してほしくないという願いは、時と場所を隔てても変わらない。

 
冈野先生在东京空袭后火化了多数牺牲者的尸体,其中也有孩子们的。伊拉克不断重演着悲剧。“没有比抱着死去小孩的母亲更加悲伤的情景”。不想让悲剧再次上演的愿望,不会因为时间和场地的改变而改变。

文章录入:贯通日本语    责任编辑:贯通日本语 

相关文章