论坛讨论地址: http://www.kantsuu.com/bbs/dispbbs.asp?boardID=121&ID=70445&page=1 宇宙のはじめに、大爆発があった。このビッグバンの直接証拠を宇宙の電波観測でとらえた米国の学者ふたりに、今年のノーベル物理学賞が贈られる。素人の身には、ビッグバンの前は何がどうなっていたのかといった問いも浮かぶ。妙な言い方だが、近づけば近づくほど遠ざかるような謎と魅力が、宇宙にはあるようだ。 宇宙之始,发生过大爆炸。两位美国学者,通过宇宙电波观测,获取这一大爆炸的直接证据,荣膺今年的诺贝尔物理学奖。外行的我,脑中自然要浮现这样的问题:大爆炸之前,宇宙为何物,又是何等模样?以下这种说法有些奇妙:宇宙好象具有一种越接近它就越觉得它遥远的谜幻和魅力。
ノーベル物理学賞といえば、あのアインシュタインは、受賞の報を日本に向かう途上に聞いた。1922年、大正11年の晩秋に来日し、「相対性博士」として各地で大歓迎を受けた。 说起诺贝尔物理学奖,爱因斯坦在前往日本的途中获悉自己得奖的消息。他是在1922年、大正11年的深秋访问日本的,作为“
この訪日の時に博士が残したという言葉を先日、安倍首相が国会の演説に引用していた。「日本人が本来もっていた、個人に必要な謙虚さと質素さ、日本人の純粋で静かな心、それらのすべてを純粋に保って、忘れずにいてほしい」 前几天,安倍首相在国会的演说中,引用了爱因斯坦博士那次访日时留下的话语:“希望日本保留日本人固有的、一个人所必须的謙虚和朴素、心灵的純粋和宁静……純粋而完整地保留这一切,永不忘记。”
これとは別に、帰国の直前に述べた言葉がある。「地球上にもまだ日本国民のごとく……謙譲にしてかつ実篤の国民が存在していることを自覚した」。そして、山水草木は美しく、日本家屋も自然にかない、独特の価値があるので、日本国民が「欧州感染」をしないようにと希望した。 此外,爱因斯坦在回国之前还说过这样的话:“我以为,地球上还存在着如日本国民一般……谦逊而诚实的国民”。他又说,日本的山水林木秀丽多姿,房屋建筑自然纯美,具有独特的价值,因而,希望日本国民不要让日本受到“欧洲感染”。
しかしその後の日本は、欧州の列強に感染したかのように外国を侵略し、敗戦に至った。戦後は、開発で多くの美しい山水草木が失われ、昔風の日本家屋も姿を消していった。
アインシュタインの希望した「美しさ」とは逆の方に進んでしまった。こうした歴史への反省をしっかりと示さないせいか、首相の繰り返す「美しい国」は、なかなか焦点を結ばないようだ。
它竟与爱因斯坦所希望的“美丽”背道而驰。也许应该归咎于没有深刻地反省这段历史吧,首相反复强调的“美丽国度”似乎怎么也抓不到重点。
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2006年10月05日の「天声人語」
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