论坛讨论地址: http://www.kantsuu.com/bbs/dispbbs.asp?boardID=121&ID=52622&page=1 米政界の長老で、駐日大使を長く務めたマイク・マンスフィールドさんは生前、自ら来客をコーヒーでもてなすことで有名だった。「コーヒーを一杯いかが」と聞くと、大使室の奥の小さな台所に入り、カップを運んでくる。 美国政界的耆宿,长期担任驻日大使的麦克·曼斯菲尔德先生,在其生前,因其总是亲自冲咖啡招待客人而闻名。他往往先问一句:“来杯咖啡怎么样”,然后转身走入大使室里边的小厨房,把咖啡杯端出来。 ケネディからフォードまで4代の政権下で、上院院内総務という米議会のトップポストを史上最長の16年間も務めた。黒人差別の問題に取り組み、ベトナム介入にも早くから批判的で、「米国の良心」と評された政治家だ。そんな大物がお茶を入れる姿は、日本人に強い感銘を残した。 从肯尼迪到至福特的前后四届政府期间,他位居人称上院院内总务的美议会之首,创记录地竟长达16年。他致力于黑人歧视问题,很早就批评美国介入越南,是一位被誉为“美国的良心”的政治家。这样的大人物亲手给客人倒茶的模样,给日本人留下了强烈的感受。 晩年にワシントン市内の事務所で取材したときも、97歳の同氏が、バランスを失いそうになりながらコーヒーを持ってくるのに恐縮したものだった。このほど翻訳された伝記『マイク・マンスフィールド』(オーバードーファー著、共同通信社)を読んで、そのコーヒーの謎が解けた。 在他晚年,笔者曾在华盛顿市的办公室里采访过他,当时已届97岁高龄的他依然颤颤巍巍地亲手给我端咖啡,着实让人过意不去。最近在读了他传记《麦克·曼斯菲尔德》(奥芭德法著、共同通信社)的日译本之后,终于解开了那端咖啡之谜。 大使に赴任したのは77年。当時はまだ一般的だった日本女性のお茶くみの慣習への抗議の意味が込められていたという。お茶くみは、それをさせられる人をおとしめると彼は考えた。「私がコーヒーを入れることで、彼女たちの立場を楽にしてあげたかった」と著者に語っている。 他就任驻日大使是在1977年。当时的日本普遍都是由妇女来倒茶,而他的亲自动手就含有对此种习俗抗议的意味。他认为,这种倒茶习俗,是对倒茶人的贬低。作者写道:“我是想通过我亲自倒咖啡的举动,能使她们感到轻松一些。” 下積みの長い前半生が、そんな配慮を生んだのかもしれない。年齢を偽って14歳で海軍に入った。除隊後は鉱山労働者として働く。教員のモーリーン夫人の支援で大学に入ったのは28歳の時である。
或许是前半生长期的底层生活经历使他产生了这样的同情。他曾谎报年龄,在14岁时加入海军。复员后到矿山做工。在当教师的摩琳夫人的援助下上大学时,他已经28岁了。 ちなみに、あのときとてもおいしく感じた大使の入れたコーヒーは、伝記を読むと、インスタントだったようだ。 顺便提一句,读了传记才知道,当时觉得异常可口的大使先生亲手倒的咖啡,似乎只是速溶咖啡。
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2006年02月06日の「天声人語」
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