贯通会员翻译讨论作品,仅供参考,如果想参与讨论请登陆论坛天声人语版块。
http://www.kantsuu.com/bbs/list.asp?boardid=121
「蒲団(ふとん)」や「田舎教師」で知られる田山花袋は、明治前期の少年のころ、東京・京橋の本屋に奉公に出された。山のように本を背負って得意先を回る。「時には必要な書籍の名を書いた紙乃至(ないし)は帳面を持って、通りにある本屋を一軒々々訊(き)いて歩いた」と回顧している(『東京の三十年』岩波文庫)。
以《蒲团》和《乡村教师》而闻名的田山花袋,明治时期,还是少年的时候,在东京京桥的书店服务。背着像山一样的书送到顾客那里。回忆道“有时候要拿着写着必要书籍的纸乃至笔记本,一家一家地问那些权威的书店。”(《东京的三十年》岩波文库)
やがて、本を買い、注文する側となってこう書いた。「丸善の二階、あの狭い薄暗い二階(略)莞爾(にこにこ)した番頭、埃(ほこり)だらけの棚(略)その二階には、その時々に欧洲を動かした名高い書籍がやって来て並べて置かれた」
不久就是买书和订购定购,对此他这样写道。“丸善的二楼,那又窄又黑的二楼,脸上堆满了笑容的店员,满是灰尘的天棚,就在那个二楼有的时候摆放着好多从欧洲运送过来的名著。”
19世紀の欧州の思潮は、丸善の二階を通して極東の一孤島にも絶えず微(かす)かに波打ちつつあった、とも記す。思潮に限らず、西欧の文化は、開国後に書物の波となって渡来したと言えるだろう。
还记载了19世纪的欧洲思潮是通过丸善的二楼接连不断地有微小的波浪传向东方的一个孤岛。不仅仅是思潮,西欧的文化也可以说是开国后的书籍浪潮的涌动吧!
21世紀の今でも、本屋に行くと、いわば時代の波打ち際に立っているかのような思いをすることがある。平台に様々な本が並んでいる。中身は千差万別としても、一冊一冊が、今という時代の小さな波の一つ一つに見える。
就连21世纪的今天,一去书店就会想起,这样说来又引起什么时代的浪潮了吧!在柜台上摆放着各种各样的书。尽管内容千差万别,一本一本都是现在这个时代的一个一个小小的波浪吧!
取引先からの破産申し立てを受け、今年7月に、東京、神奈川の7店舗全店が閉店に追い込まれた書店「青山ブックセンター」が、再建へと始動した。デザイン、写真などの分野での個性的な品ぞろえに愛着を持つ客らが署名運動を起こし、取引先の一つが支援に動いた。
接收了当事人的破产声明,今年7月东京神奈川的7个店铺全部关店了的《青山预购中心》书店开始重建。兴起了征集个性图片照片爱好者的顾客们的签名,来支援当事人之一的运动。
閉店で空っぽになっていた六本木店の書棚には、昨日、「再開支援フェア」で、一部だけだが本が並んでいた。この小さな波と波が連なり、大きな渚(なぎさ)となってよみがえるさまを思い描いた。
因为关店而全都空了的六个书店的书架,在昨天的“再开支援活动”中只有一部分摆上了书,这一个一个的小波浪连起来,描绘出了大的波涛的复苏。