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古代ギリシャへ、ペルシャ王クセルクセスが遠征した時のことである。食糧に事欠いて、ペルシャ陣営に脱走してきたアルカディア人たちが、王の前に引き出された。
波斯国王克塞鲁克塞斯曾经远征希腊。由于食物欠缺,而投奔了波斯阵营的阿卡迪亚人们被带到了波斯国王的面前。
ギリシャ側の動向を聴かれて「いまオリュンピア祭を祝っているところで、体育や馬の競技を観覧している」。競技の賞品は何かとの問いに、「オリーブの枝の冠が与えられる」
国王问道希腊的动向,他们回答“现在正在举行奥林匹亚祭祀活动,人们都在观看体育和马术的比赛。” “那么奖品是什么呢” 。“会得到一顶橄榄枝做成的帽子”
すると、ペルシャ側のひとりが満座の中で言った。「ああマルドニオス(ペルシャの指揮官)よ、
そなたはわれらをよりにもよって、何たる人間と戦わせようとしてくれたことか。金品ならぬ栄誉を賭けて競技を行なう人間とは」(ヘロドトス『歴史』岩波文庫)
波斯士兵中又一个人说道“玛鲁道尼奥斯(波斯的指挥官),您让我们聚集在一起,和别人战斗,就算不是为了获得钱财也是为了荣誉而战吧!”
2千数百年を経たギリシャの地から、オリーブの冠の像が連日届いている。冠の下には笑顔があり、涙がある。誇らしさも、頂点へあと一歩だった悔しさも、ついに手にした喜びも、緑の冠にやわらかく縁取られ、生き生きとして輝いている。
从经过了两千数百年的希腊地区,不断地涌现出许多带着橄榄枝的帽子的塑像。帽子下有笑脸,有眼泪。有得意的,有差一点到达顶点的遗憾,有得手的喜悦,绿色的皇冠下带来了缘分,灼灼生辉。
胸のメダルには、ギリシャ神話の勝利の女神・ニケの姿が浮かんでいる。「ニーケーの像を思い起こせば足りる。この彫像は、恋人にむかってすすんでゆくうつくしい娘の動きをわれわれに伝えたというだけではない。それは同時にギリシャの風(かぜ)、その拡がりとかがやかしさとの永遠の像なのだ」。これは、ルーブル美術館にあるサモトラケのニケ像についての、詩人リルケの言葉である(『筑摩世界文学大系』)
胸前的奖牌上雕刻着希腊神话中胜利女神ニケ的姿态。诗人リルケ对卢布美术馆的サモトラケ的神像说道“这让人想起ニケ神像就足够了,这雕像不仅仅是传说中的爱神,还是广阔和光辉永远的象征。”(这段一定错误百出,身体不适,头晕眼花,勉强翻译)
翼を広げたニケと、オリーブの冠。それは、死力を尽くした一人一人を、国籍を超えて讃(たた)えているように見える。
展翅欲飞的ニケ和橄榄枝做的帽子。这就是超越国籍的对奋力一搏的人们的奖赏啊!