ある夜のこと、和尚さんは今日も大好物の水飴を嘗めていました。しかし、今日はいつもと様子が違います。そうです、和尚さんの様子を小坊主たちが障子の隙側から、こっそりのぞいていたのです。と、そのときです。小坊主たちが押し合いながらのぞいていたので、バリバリバリと障子が破れてしまいました。
这天夜里,法师今天也吃了他最爱的麦芽糖。可是,今天的情况和平常有些不同。是的,小和尚们正在从隔扇的缝隙里偷偷地观察着法师。对,就是这个时候,小和尚们互相推挤着偷看,结果隔扇被啪啦啪啦地挤破了。
「何じゃ、お前たちは、そこで何をしておる?」
“什么啊,你们几个,在那儿干嘛呢?”
「はい、和尚さまのその壷が気になって、何が入っているのか、とお尋ねしようと思っておりました。」
“恩,我们很好奇法师的那个坛子,想问问里面装了什么。”
でも、本当は小坊主たちは、中にはいっているのが水飴だととっくに知っていたので、自分たちも食べたかったのです。
但是实际上小和尚们早已经知道里面装的是麦芽糖,只是自己也想吃罢了。
「こ、これか、これはだな、そう、毒じゃ、大人が嘗めても大丈夫だが、子供が嘗めては死んでしまう毒じゃ。」和尚さんはとっさにこんなことを言いました。
“这,这个啊,这个是,对了,是毒药。大人吃了没有关系,但是小孩子吃了的话就会死掉。”法师不加思索地说道。
さて、夕方になって、和尚さんが帰ってきました。すると、一休さんが泣いています。
且说这天傍晚时分,法师回来了。接着就发现一休在哭。
「ええ、ええ、ええ、、、、」
“呜呜,呜呜,呜呜~~”
「こら、一休、どうしたのじゃ、何故泣いておる?」
“喂,一休,你怎么了,在哭什么啊?”
「はい、和尚様、私は和尚様が大事にしておられる硯を割ってしまいました。それで申し訳ないと思い、毒を呑んだのですが、死ねないのです。」
“是,法师大人,我不小心打破了法师大人珍视的砚台。觉得太对不起您了,就吞了毒药,但是我没有死成。”
「何を馬鹿なこと、そんなことで毒を飲むやつがおるか。で、その毒はどごにあったのじゃ?」
“你这傻瓜,哪有人因为这点事就服毒的!那么,那个毒药是在哪儿找到的?”
「はい、昨日の夜、和尚さまが嘗めておられた、壷に入った毒です」。
“嗯,是昨天晚上法师大人吃的那个,放在坛子里的毒药。”
「おお、あれを嘗めたのか、あれは毒というか、、、まあ、よい、二度とあの壷の毒を飲むでないぞ。」
“哦,你吃了那个啊,那个说是毒药…好吧,好了,以后再也不准吃那个坛子里的毒了啊!”
そういって、和尚さんは叱ることもできず、がっかりして部屋に入ってしまいました。でも仕方ありません、あれを毒だと言ったのは和尚さまなのですから。
这么说着,法师也不能责备一休,灰心丧气地回到了屋子里。但是没办法,因为是法师自己把麦芽糖说成是毒药的。