むかしむかし、ある村に、ぐつという名の男の子がいました。
很久很久以前,有个村子里住着个男子叫虞津。
ある日、おばあさんがぐつに言いました。「今日は、おじいちゃんの命日(めいにち)で、お坊さんにお経をあげてもらう日だ。ぐつや、となり村まで行って、お坊さんをよんで来てくれないか」
有一天,奶奶对虞津说:“今天是你爷爷的忌辰。需要和尚来念经。虞津啊,你能不能去隔壁村子里,把和尚叫来?”
「お坊さんって、どんなの?」この村にはお寺がなかったので、小さいぐつはお坊さんがわかりません。
“和尚,是怎么样的?”因为这个村子里没有寺庙,所以小虞津不知道和尚。
「そうね。お坊さんは、黒い着物を来ているよ」
“对哦。和尚,穿着黑色的衣服哦。”
「ふーん、黒い着物か」
“哦,黑色的衣服啊。”
ぐつが出かけて行くと、田んぼのかかしにカラスがとまっています。
虞津出门后,看到田里的稻草上停着只乌鸦。
みなさんも知っているように、カラスは黒い色をしています。
正如大家所知,乌鸦是黑色的。
「あっ、あれだな!あれが、お坊さんだ。おーい、お坊さーん。家へ来てよ」
“啊,是它!那就是和尚啊。喂,和尚,来我家吧。”
ぐつが大声で呼ぶと、カラスはビックリしてどこかへ飛んで行ってしまいました。
虞津大声喊了之后,乌鸦吓了一跳,飞到什么地方去了。
「あっ、どこへ行くんだ!」せっかく見つけたお坊さんに逃げられては大変と、ぐつはカラスを追いかけてとなり村のお寺へ行きました。
“啊,你要去哪里啊!”好不容易找到的和尚要是跑了就惨了,虞津就追着乌鸦跑,结果就到了邻村的寺庙里。
「おーい、お坊さーん。そこにいるのはわかっているぞー!はやく出て来ーい」
“喂,和尚。我知道你就在里面!快点出来。”
ぐつが呼ぶと、お寺から本物のお坊さんが出てきました。「お坊さんはわしじゃが、なんの用かな?」
虞津这样喊的时候,从寺庙里走出了真正的和尚。“和尚就是我,不过有什么事吗?”
「あれ?お坊さんて、人間だったのか」ぐつはビックリしましたが、何とかお坊さんに説明をして、一緒に家へ来てもらいました。
“呀?和尚,是人啊。”虞津吃了一惊,不过总算是把事情原委告诉了和尚,一起回了家。
いつもはぐつをしかってばかりのおばあさんですが、今日は、「よくやったね。いい子だ」と、ほめてくれたのでした。
以前经常只会指责虞津的奶奶,今天却夸奖说:“干得好。真是个好孩子。”
(责任编辑:何佩琦)
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