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2007年03月11日の「天声人語」

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温雅な句風で知られた後藤夜半(やはん)に〈跼(かが)み見るもののありつつ暖し〉がある。春先、地面に多彩な命がうごめき出す。土を割って出た草花や、這(は)い出してきた虫を、作者は身をかがめ屈める:弯腰,蹲下)、いつくしむ(慈しむように見つめている。
 
 因句风温雅而著称的後藤夜半曾说过“随着俯视所见之物的增多天气就会逐渐变暖”。开春,地面上开始不断的涌现出多姿多彩的生命。作者弯下腰慈爱般的凝视着破土而出的花草,钻出土面的昆虫等。
 暖冬を引き継いだこの春、命の蠢動(しゅんどう)はいつになく気ぜわしい性急,慌张,忙乱)。春の虫の代表格モンシロチョウの初見が、松山市では平年より28日も早かったそうだ。初めて見かけるチョウを「初(はつ)蝶(ちょう)」といい、俳句の季語にもなっている。〈初蝶やいのち溢(あふ)れて落ちつかず 春一〉。
 
持续暖冬的这个春天,生命也不知不觉的蠢蠢欲动起来。听说在松山市,作为春天昆虫代表的白粉蝶的首次出现也比往年早了28天左右。初次见到的蝶被称为“初蝶”,它也成为俳句的季语。(初蝶,生气流溢,不会停落。春一)
 冬が暖かかった今年、虫たちはさぞ生命力旺盛と思いきや、そうでもないことを動物学者、日高敏隆さんの随筆に教えられた。日高さんによれば、多くの虫にとって冬の寒さは必要不可欠なのだという。
 
本想今年冬天温暖,昆虫们的生命力也会比较旺盛,但是我从动物学者日高敏隆先生的随笔中得知并非如此。据日高先生所讲对于许多昆虫来说冬天的寒冷是必不可少的。
 休眠する虫たちは、5度以下の低温にさらされることで、春を迎えるための変化が体内で進む。チョウの場合、寒い時期を十分に過ごせなかったサナギは、卵もあまり産めない、ひ弱な成虫になってしまうそうだ(『春の数えかた』新潮文庫)。
 
休眠中的昆虫处于5度以下的低温时会在体内进行着为迎接春天到来的变化。对于蝴蝶来说,没有度过充分的严寒期的蛹不但不会产卵,最后还会变成孱弱的成虫。
 暖冬が続けば、多くの虫は滅びてしまうかも知れない。休眠せずに、寒さにじっと耐えているゴキブリ(蟑螂)のたぐいばかりが生き残る、と日高さんは案じている。冬は寒く、夏は暑く。季節がきちんと尽くされることが自然界には大切なのだ。
 
日高先生说:“如果暖冬继续持续的话,许多昆虫也许将会灭亡。只留下不需要冬眠,耐严寒的蟑螂之类。”冬冷,夏热,每个季节各尽其职对于自然界来说是非常重要的
 
啓蟄(けいちつ)もすぎた日、夜半(やはん)をまねて、春の土に目を留めてみるのも興がある。〈地虫出てはや弱腰と強腰と 祐里〉。押し出し(挤出,蜂拥而出)のいいやつ、恐縮しているやつ、黙々たるやつ……。うごめく蠢く)中に、誰かに似た虫がいるかもしれない。

   惊蛰之后夜半而起,凝视春天的大地别有一番情趣。奋力挤出的家伙,畏首畏尾的家伙,默默无声的家伙………蠢蠢欲动的

昆虫之中也许有一只与某人恰好相似。

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