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2005年02月26日の「天声人語」

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公園の一角に、梅の木が十数本植えられている。品種が様々なのか、開花の時期がまちまちだ。

公园的一角,种着数十支梅花。大概是因为品种不同的缘故吧,开花的时间也不一样。

桜の方は、町中で見るかぎりは時をおかずに咲きそろう。

而樱花呢?街头放眼望去,争先开放

それが本格的な春の到来と重なって華やかさを生み、同時に、その終わりを惜しむ思いを誘うのだが。

她告诉我们春天已经真的到来了,带来了艳丽,华美。同时也使人产生了冬天已逝的惋惜之情。

もう十日近く前に花が開いた白梅の隣の1本は、まだつぼみが堅い。

十天之前,在已经盛开的白色的梅花旁边有一朵樱花,花蕊还是硬硬的。

一方で、白と紅の2本が重なり合うように咲いている。

但是,白色和红色的两朵花交织在一起开放。

少し離れてながめると、紅白の無数のあられをパッと宙に散らしたようだ。

稍稍远离一些望去,无数支红白相映像是在整个宇宙中飘散一般。

 黒っぽいよじれた幹から下方に伸びている枝の先の花に近づく。

一朵花从黑色的,已经歪扭的树干下方伸展开来。

いつもなら、そこまでは見ることのない花の中をのぞき込みながら「梅の雄蘂(おしべ)」という短編を思い起こす。

**近了她,仔细地打量着至今从未看过的花的内部,不禁让我想起“梅之雄蕊”这篇小短文。

 「彼等は一本一本が白金の弓のやうに身を反つてゐた。小さい花粉の頭を雌蘂に向つて振り上げてゐた……彼は花をかざして青空を見た。雄蘂の弓が新月のやうに青空へ矢を放つた」(『川端康成全集』新潮社)。

“他们将一朵一朵的花儿弯成白色的弓箭。小小的花粉的粉头朝向雌蕊……他把花儿戴在头上,仰望天空。雌蕊像新月一般直射青天”

 青い空の方を見上げると、高い小枝の先に鳥が1羽とまっていた。

我仰望蓝天,有一只小鸟停靠在高高的树枝上。

体はスズメぐらいで、花の中に小さなくちばしをしきりに突っ込んでいる。

个子好像麻雀,不时地将小嘴嘬向花中。

中では、身を弓のように反らした雄蘂が小刻みに震えているのだろう。

其中,将身体弯成弓箭一般的雄蕊好像在微微颤动。

鳥の体の一部は緑がかっているが、ウグイスではないようだ。

鸟儿身体上带有一点点的绿色,但好像又不是黄莺。

改めて十数本の梅をながめやる。

我又看了看其余的数十只梅花。

咲いているもの、つぼみのままのものが、寒さの残る中で、静かに、それぞれの時を刻んでいる。

不论是开着的,还是含苞欲放的,都在瑟瑟寒风中静悄悄地迎接着属于自己的时刻。

落ち着いた雰囲気が漂う。

一切都是那么的自然、宁静。

それは、咲きそろわずに、ゆったりとした継走のようにして花を付けてゆく姿から醸し出されているようだった。

这大概就是从这些还未开放、好似悠闲地进行着接力赛一般的花儿们的姿态中酝酿出的感情吧。


 

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