#1 作者:暗香盈袖 2004-9-17 23:51:00)
猫と鼠
猫と鼠
ある家に鼠がうじゃうじゃいました。一匹の猫がこれを見つけ、この家に住み込んで鼠を次々と捕まえては食べ始めました。自分たちの生命を脅かされ、鼠たちは穴の中でひとかたまりになってひっそりと暮らすことにしました。もはや鼠を捕まえることができなくなった猫は、何か企(たくら)みで彼らをおびき出さなければいけないと考えました。そこで、猫は止め釘に跳び上がり、そこにぶら下がって死んだ振りをしました。一匹の鼠が恐る恐る穴から覗き込んで、猫を見つけるとこう言いました。「やい、猫さんよ。お前さんが例え餌の固まりに化けても、俺たちはお前さんに近づくことはあるまいよ」
『一度手ひどい目にあうと二倍注意深くなるものだ』 |
『羮(あつもの)に懲りて膾(なます)を吹く』というところでしょうか。手ひどい目にあったとしても、二度と同じ目に遭わないように気をつけることが重要です。 人は誰でも思いがけない目に遭ったり、失敗をするものです。しかし賢者は同じ過ちを繰り返すことはしません。新聞にはまたか!と思わせるほど同じ過ちを性懲りもなく繰り返す人や企業が登場します。これを『懲りない面々』といいます。