お盆 おぼん
先祖の霊を迎えて、供養(くよう)する仏教の行事「盆」、正式には「盂蘭盆」(うらぼん)といいます。そもそも旧暦の7月15日を中心に行うのがしきたりだったのですが、現在は7月16日に行う地方と8月16日に行う地方とがあるます。いずれも13日が迎え盆、16日が送り盆で、かつては様々な行事がありましたが、現在はお墓参り(はかまい)をする程度のようです。
お盆は地獄(じごく)も休みなので、この世でも仕事を休もうという習慣が出来たのは江戸時代のようです。旧暦の7月16日、住み込みで働いていた奉公人(ほうこうにん)は「薮入り」(やぶい)といって生家に帰ることを許されました。「薮入り」は小正月の16日にもあり、奉公人にとって年に二度の休日でした。
現在でも、多くの企業がこの期間に数日間の休暇を与えています。都会でも働く人が一斉に生家に戻るため、交通機関は大ラッシュになります。