#1 作者:zynfjun 2003-6-24 14:03:00)
日本の原典~古事記物語~
第1話 イザナキ(♂・男神)とイザナミ(♀・女神)の日本国創設1
天地ができて、5人の神が生まれた。
これらの神は独神(ひとりがみ:男女の性がない中性な神)で、すぐに身を隠した。
次に7人の神が生まれた。
最後の2人の神が、イザナキ(男神・♂)、イザナミ(女神・♀)。
この二人によって、日本国と八百万の神々が生まれる。
「イザナキ、イザナミよ、この天の沼矛を持って、脂のように漂う国を固めて治めるのだ。」
二人の神は先に生まれた神々に命じられるままに、天の浮橋に立ってその沼矛で漂う国をかきまわすと、矛の先にしたたるしずくが重なり積もって島になった。
この島の名を、オノゴロジマ(淤能碁呂島)という。
その島に下りて、天の柱を立て、二人の神がすまう家を建てた。
「イザナミ(♀)よ、そなたの体はどうなっている?」
「私の体は足らないところが一つございます。」
「そうか、私には余っているところが一つある。私の余っている部分で、あなたの足らないところをふさいで、国土(くに)を生もうと思うが、どうだろうか?」
「そうしましょう。」
「そうとなったら、この天の柱をまわって子供を産もう。そなたは柱の右から回り、私は左から回ろう。」
大きな天の柱を回って再び出会う二人の神。
「あなたはなんて素敵な男性なんでしょう。」
「そなたはなんてかわいらしい女性なんだろう。」
言葉をかけ終わった後に、イザナキ(♂)は首をかしげて
「女性から先に言葉をかけるのはよくないのではないのだろうか…」
「おぎゃぁ!!」
「おぉ、生まれたか、イザナミよ。おー、どれどれ元気な子が…。やや、なんだこの子は!?」
「ど、どうされました、あなた。」
「この子には骨がないぞ。まるでヒルコ(水蛭子)のようだ。こんな子は葦で作った舟で川に流してしまえ。」
「どうして、こんなことに…」
「イザナミよ、すんだことは気にしても仕方ない。もう一度、子供を作ってみよう。」
「ええ、あなた。」
…しかし、二人目の子供も子供と呼べないものだった。
その子供の名は淡島と言った。
さて、イザナキ、イザナミが脂のように漂う日本国を矛でかき回して固める作業から始まります。
固まった場所に家を建て、その柱を回って、お互いに言葉をかけます。
しかし、生まれた子供はちゃんとした子供でなく、なんと川に流してしまいます!
一説によるとこの水蛭子と呼ばれる子供は三歳まで足が立たなかったと言われています。
この川に流されてしまった、水蛭子はどうなったでしょうか?
この水蛭子こそ、七福神の一人として崇拝を集めている「恵比寿様」です!
この事実を広辞苑から知ったときには、純粋に良かった~と思いました。
なので、絵にかかれている恵比寿様の足はどことなく曲がっていたり、座った姿が多く、すっくと立っている姿では描かれていないと思います。
話は変わって、最初、この古事記物語を「子供にも読ませたい日本の原典!」
というサブタイトルをつけたいと思ったのですが、よく考えたら、いきなりイザナキ、イザナミの男女の違いの描写から入るので、このあまりにもアダルトな内容は、親子で読むには難しいと思いました。
これ以外にも、古事記は直接表現が多く、う○ことか、女性の○○とか、ちょっとビックリな表現が多く出てきます。
それもまた古事記の朴訥な雰囲気を表しているのでしょうが…
それとイザナキ、イサナミと男女の区別が分かりにくいと思い、記号(♂・♀
)を入れてみましたが、不謹慎だったでしょうか?
できるだけ分かりやすくと思い、書いてみましたが・・・
[本贴已被 zynfjun 于 2003-6-25 13:00:06 修改过]