名詞・副詞:の /が + 如し
動詞 :普通形 如き + 名詞
如く + 動詞・形容詞
「~如し」は現代語の「~ようだ」に相当する古語ですが、用法的には慣用的なものに限られています。接続も例文4のように動詞に「が」をつけて用いられることもあります。会話や作文では「ようだ」を使えば十分でしょう。
速きこと風の如し(如し・ようだ)
風の如く速し (如く・ように)
風の如き速さ (如き・ような)
なお、例文2のように人称を表す語と接続するときは、「あいつら如き/田中如き」のように「~如き(者)が/如き(者)に」のように「者/人間」が省略されることもあります。→例題1)
1.その男は鬼の如き形相で、私をにらみつけた。
2.あいつら如き駆け出しの若造に負けてなるものか。
3.その娘は蝶の如く軽やかに、花の如くあでやかに舞った。
4.彼は眠るが如くやすらかに、最期の時を迎えた。
5.今まで述べてきた如く、今回のことにつきましては、当社は無関係でございます。