- キング
- スペード:ダビデ王(ソロモン王の父、古代イスラエル国王)
- ハート:カール大帝(シャルルマーニュ、フランク国王)
- ダイヤ:カエサル(シーザー、古代ローマ)
- クラブ:アレキサンダー大王(マケドニア国王)
- クイーン
- スペード:パラス・アテナ(ギリシャ神話の戦いの女神、ローマ神話ではミネルウァ)
- ハート:ユディト(ジュティスとも読む。ユダヤの女戦士、もしくはカール大帝の王子ルイ1世の妻)
- ダイヤ:ラケル(旧約聖書のヤコブの妻)
- クラブ:アルジーヌ(アージンとも読む。名前はラテン語の女王(レジーナ)のアナグラムから。フランスの伝説の美女、またはアンジュー公女(アラゴンの)マリー)
- ジャック
- スペード:オジェ・ル・ダノワ(オジュール・ラ・ダンとも読む。カール大帝の騎士で、デンマークでは「ホグラー」の名で愛されている)
- ハート:ラ・イル(ラハイアとも読む。ジャンヌ・ダルクの戦友)
- ダイヤ:ヘクトル(トロイの王子)
- クラブ:ランスロット(アーサー王に仕えた円卓の騎士の一人)
世界標準タイプは53~54枚の札からなり、そのうち1~2枚はジョーカーと呼ばれる札である。ジョーカーが2枚含まれる場合は1枚はもう1枚よりも色を抑えて印刷されることが多い。また、英字の説明書が1枚つく場合もある。これをジョーカーと同じ扱いとする場合もある。
ただしジョーカーがトランプ一組に加わったのは19世紀の後半の事であるので、ジョーカーを除いた52枚を世界標準タイプと呼ぶ事もある。
世界標準タイプ(もしくは単に標準タイプ)と呼ばれても、歴史的にみてなんらかの標準という意味合いは全くなく、世界に最も普及しているということに過ぎないので注意を要する。
ジョーカー以外の52枚の札は、スペード(黑桃)、ハート(红桃)、クラブ(クローバーとも)(草花)、ダイヤ(方块)の4種のスート(絵柄マーク)に分かれており、各スートには13の「ランク」(番号)の札がある。