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(1)「において」「にあって」は、動作や作用の行われる時(機会)・場所・状況(場合)を示し、格助詞「で」で言い換えられることが多い。ところが、「にあたって」「に際し(て)」は場所は示さず、「で」とも言い換えられない。また、「において」「にあって」は、「明治時代」「調査の過程」のように時間的な幅のある語句を受けるのに対し、「にあたって」「に際し(て)」は、「閉会」「出発」のように瞬間的な変化や動作の始点・終点を示す語句を受けやすいという違いもある。
(2) 「にあって」は、…に身があって、…に身をとどまらせての意味をもち、たとえば、例文②のように、自分は野(や)(=政権の側に立たないこと)に身を置きながら、政治の世界を思いどおりに動かすことをいっている。「東京にあって故郷の母を思う」
eg:
〔において〕明治時代においては富国強兵策がとられていた/人間生きる限りにおいて悩みは絶えないものである/自衛の名において[の]侵略は許されない/説明会は会議室において行う
〔にあって〕①今日(こんにち)にあっても昔ながらの製法が生かされている/②野(や)にあって政治を操る