（誤）「うち続く苦難の中で初志を貫き、彼があれだけの大仕事を成し遂げたとは大したものだ」「一念岩に通ずといったところかね」。

（コメント：「一念天に通ず」は、「常に怠ることなく一心になって物事に励めば、その真心が天に通じて、いかなる事でも成し遂げることができる」ということ。「一念（一心）岩をも通（とお）す」は、「強い信念をもって物事に当たれば、どんなに難しい事でも成し遂げることができる」ということ。「思う念力岩をも通す」とも言う。冒頭例の「一念岩に通ず」は、この二語の紛れによる誤りであろう。）