(正)勤務上注意するべき事項を掲げる。
(コメント:「べき」は、活用語の終止形(ラ変型には連体形)に付く文語助動詞「べし」の連体形である。したがって、文語のサ変動詞「注意す」(終止形)に「べき」の付いた「注意すべき」が本来の形である。しかし、「べし(べき)」は口語中でも慣用的な形でしばしば使われ、この場合は口語の終止形に付けることもある。例文の「注意するべき」がその例。他に、「注目す(る)べき現象」「論ず(る)べき事柄。論じるべき事柄」「来(く)(る)べき人」なども、( )中の語を省いた言い方も( )中の語のある言い方もともに使われている。公用文では、サ変に付く場合は「すべき」とする取り決めがある。なお、「べし」を口語の終止形に付けて用いるのは抵抗があるという人も多く、やたらに使わないほうがよい。)