(誤)彼は自分の仕事に対して、のべつ幕なく不平を言っている。
(コメント:「のべつ幕なし」は、「(芝居〈しばい〉で幕を下ろさずにそのまま演じ続けるの意から)ひっきりなしに続くさま。休みなく続くさま」を意味する副詞である。(「のべつ」は「延〈の〉べつ」から生じた語で、「(引っ張って間をおかないの意から)絶え間なく」の意を表す。)例、「のべつ幕なし(に)事件が起こる」「のべつ幕なしの小言」。冒頭例は、この語を形容詞のように語尾を活用させて使っているので誤りである。「のべつ幕なし(に)不平を言っている」が正しい。)