(誤)彼は、その伏せ目がちな少女に好感を持った。
(コメント:「伏し目がち」は、「少しうつむいて、視線を下の方に向けていることの多いさま」を意味する。「伏し目」は、四段動詞「伏す」の連用形「伏し」に名詞「目」の付いたもの。それに、さらに「そうなりやすい傾向にある」意を添える接尾語「がち(勝ち)」の付いた語が「伏し目がち」である。例、「女は、これまでのいきさつを伏し目がちに話し続けた」。冒頭例の「伏せ目がちな少女」はおかしい。現在、「目を伏せる」(「伏せる」は下一段動詞)という言い方は一般的に見られるので、つい「伏せ目がち」と言ってしまったものであろうか。)